「ベーシック・インカム」は無理でも「ストック収入」は実現可能…?
新型コロナウイルスは経済に大きな影響を及ぼし、10万円の特別定額給付金が支給されたり、他にも様々な支援が行われていますね。
そんな中、毎月一定額を支給する「ベーシック・インカム」が一時期話題に出たりしましたが、これはなかなか実現は難しいのではと思っています。しかし、似たような収入源を作ることは可能です。それが「ストック型ビジネス」と呼ばれるものです。
「ストック型ビジネス」というのは、簡単に説明すると「報酬が積み上がる」仕組みのビジネスなのですが、例えば定期購入のサービスを宣伝して、一ヶ月目に10人のお客さんが申し込みをし、二ヶ月目にも10人のお客さんが申し込みをしたとします。すると、一ヶ月目は10人分の報酬のみだったものが、二ヶ月目には、一ヶ月目の10人分の報酬と二ヶ月目の10人分の報酬が合算になるので、二ヶ月目には20人分の報酬が貰えることになります。
毎月10人ずつお客さんが増えたと考えると、一年後には凄い報酬に…となるのですが、この報酬は、お客さんが定期購入を止めない限り毎月入り続けます。このような報酬の仕組みを「ストック収入」「ストック型ビジネス」と言います。
もちろん、計算上のことなので現実にはそう簡単にはいきませんが、世の中には、アフィリエイトのような「一度きり」の報酬ではなく、継続的に報酬が貰える仕組みがあるのです。
昔にもあったストック型ビジネス
かなり昔の話ですが、自分は、交通反則金を肩代わり(補償)してくれるサービスの代理店のようなものをやっていたことがあります。これは、会員になる場合、入会金2千円と年会費6千円、合わせて8千円を払い込むと、一年間の間、何度でも交通反則金を代わりに払ってくれるというサービスです。当たり前ですが、違反点数は補償されません。
このサービスは、当時は問題なかったようですが、さすがに違反を助長するようなものなので、法律の改正で全面的にサービスができなくなったようです。(「交通反則金 共済」で検索すると、ニュース記事や解説、各種ブログなどが見つかります)
この共済の報酬の仕組みはこうでした。
会員が8千円を振り込むと、その中から1,200円が報酬として貰えて、その会員が毎年更新するたびに、年会費から数百円が貰えました。ちなみにもううろ覚えなので報酬額も定かではありませんが、だいたいこんな感じだったと記憶しています。
代理店としての登録は、48,000円で24,000枚のチラシが一度だけ支給されるので、それを一年かけて配布します。ランクみたいなものもあって、24万円で12万枚というコースもあったように記憶していて、さらに、会社が京都市にある会社だったので、チラシに掲載する連絡先の電話番号が075で始まる番号なのを、オプションの転送電話で、配布する地域の電話番号に変更できたりもしました。
自分はお金が無かったので、最低限の48,000円で登録、転送電話のオプションも無しでスタートしましたが、一年かけて頑張った結果、獲得できた会員は一人だけでした。さらに、次の年も継続して活動したい場合は、同じようにチラシの代金として48,000円が必要だったので、自分は一年間だけ活動してすぐに辞めました。
ちなみに、こうした交通反則金肩代わりビジネスが全面的にできなくなったのは、それから何年も後のことです。
自販機設置のビジネスにもストック収入が貰えるものがあった
これもかなり昔になりますが、一時期、自販機を無料で設置して、1台あたり数万円の報酬が貰えるビジネスをしていたことがあります。これは自分で設置場所を探して取り次ぐだけで設置台数×数万円、その後、設置台数×千円+自販機の売り上げのいくらかが、何もしなくても報酬として貰えるものでした。これも自販機の設置台数が増えれば報酬が積み上がるので、まさに「ストック型ビジネス」です。
このビジネス、自販機の全面に自由にデザインをラッピングできるようになっていたため、自分としては、防犯を意識した、防犯啓発になるデザインにして設置したら社会貢献にもなると考え、例えば、金融機関の周辺に「振り込め詐欺防止」などのデザインで自販機を設置するなどを宣伝、提案していました。
…しかし、「ひったくり防止ルーズリーフ」同様、問い合わせが全くなく、自販機ビジネスも辞めてしまいました。
アフィリエイトにも似たようなものがある
以前は、楽天市場やアマゾンなどのような、一度きりの報酬だけのアフィリエイトばかりでしたが、最近は、ストック型ビジネスのような継続収入が可能なアフィリエイトも存在しています。
アフィリエイトの「アドバック」の場合は、一度きりの「単発型」と、継続して報酬が発生する「継続型」の二種類のアフィリエイトがあって、単発型は一般的なものと同じで一度切りの報酬ですが、継続型はその名の通り、一度でも購入などのアクションがあると、それ以降の購入などのアクションでも報酬が継続するようになっています。
この場合、バナーなどのリンクを経由していなくても、購入した人が定期的に買い物などをしてくれれば、それが全て報酬に繋がります。
もう一つ。「電脳卸」にも「ライフタイムコミッション」という似たような仕組みがありますが、電脳卸の場合は、電脳卸と契約する広告主を募集するもので、広告主が利用を継続している間、ずーっと報酬が発生する仕組みになっています。
このように、ベーシック・インカムは無理だとしても、それに近い収入源を作ることは可能なので、自分はそういうビジネスをいろいろやりたいと常に考えています。
ビジネスをするにあたって、資金がゼロで始められるものと、多額の資金が必要なものがありますが、自分のような一般の個人でも始められるものと、個人事業主や法人のみ登録可能なものがあります。ちなみに自分の場合は、アントレというサイトでそういうビジネスを探して登録して、実名で運営しているサイトで活動しています。
「ストック型ビジネス」のメリット
この仕組みのビジネスの最大のメリット、それは、軌道に乗れば何もしなくても報酬が入るので、他に色々なことができるということでしょうか。もちろん、この仕組みのビジネスの中には、「何もしなくても」報酬が入り続けるものと、お客さんへのアフターフォロー、やり取りが必要なものがありますが、何もしなくても報酬が入る状態になった場合は、専業ではなくて、他に複数のビジネスを同時にしていくことも可能になるでしょう。(他のビジネスにも専念できる)
人間、ずーっと健康でいられればいいのですが、当然、怪我や病気もします。様々な事情で会社を休むなどで収入が減ることは十分考えられるのですが、そういうことを考えると、ストック型ビジネスというのは、怪我や病気のときでも収入が入ることになるので、万一のときでも安心することができます。これが最大のメリットではないかと思います。
自分が目指しているもの
今のところ自分は、定額制のプリンターを取り次ぎする取次店に登録していますが、これもストック型ビジネスで、契約が取れた場合は、ある一定の報酬が毎月入ることになっています。取次店ではなく代理店として登録した場合は、報酬も高額になりますが、お客さんへのアフターフォローなども必要になるので、これだと専業でやっていくほうがいいのかもしれません。(アフターフォローなどが大変そうなのと、高額な報酬でなくてもいいと思っているので、自分は取次店として登録しました。)
自分は他に、解体工事の取り次ぎや、置き食品の取り次ぎもやっていますが、こっちは一度のみの報酬です。もし、定額制のプリンターで毎月一定額の報酬が入るようになったら、報酬の一部を使って解体工事や置き食品の宣伝をして、収入がさらに増えるようにしていきたいと考えていたのですが、解体工事以外は法人向けのため、今の御時世、収入はほぼ見込めないのではと諦めムードです…。
ここ数ヶ月、国民年金保険料の催促の電話などが凄く、フードデリバリーをやって支払っている状況なのですが、フードデリバリーも一年中続けられるわけではありません。
冬場の寒い時期は問題ないのですが、夏場の暑い時期は、どうしても熱中症になりやすく、以前も、実名で運営しているサイトの宣伝でチラシポスティングをしましたが、一戸建てのみで何も書かれていないポストにのみ配るルールを作っているので、かなり広範囲に移動して丁寧に配る必要があり、直射日光を受け続けて夜まで配ってました。が、夜になって熱中症になったようで、吐き気が止まらない状態になりました。
法人向けのサービスのみのチラシも配ってましたが、この場合はさらに大変で、会社のポストを探し出し、何も書かれていないのを確認した上で、敷地内に入る場合も数メートル程度の、できるだけ最小限の移動で済むポストに配るなど、できるだけ迷惑がかからないようにと頑張りましたが、この日も屋外で直射日光を浴び続けたため、やはり熱中症になりました。
自分としては、フードデリバリーもそうですが、夏の暑い時期はネット上のみで宣伝などをして、冬の寒い時期に屋外で活動するようにしたいのです。しかし、毎月報酬が入らなければそれも無理なので、フードデリバリーも、夜の3時間程度だけ稼働しています。
ベーシック・インカムは無理だと思うので、自分では、ストック型ビジネスを探して、それでストック収入を得られるように頑張ってみたいです。