「傲慢と善良を途中まで簡潔にまとめてみた」2024年9月9日の日記
今、最近話題の「傲慢と善良」の本を読み返している。
結婚の難しさを上手に、わかりやすく言語化していると思う。まだ、途中までしか読んでいないが内容を整理しておこう。
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結婚というものがなぜ、ある人にとってはハードルの高いものになるのか。それは様々な要因があると思うが、その一つに傲慢さと善良さにあるということだ。
主人公の男性も婚約者の女性も無意識のうちに傲慢になっていた。
まずは、架という主人公の男性の方から焦点を当てていこう。
彼は昔、別の彼女がいたが彼女と結婚する未来までは考えておらず、このまま楽しく暮らせたらいいだろうと思っていた。
しかし、彼女の方は今後自分がどうしていきたいかというビジョンを持っていた。この考えの違いによって後に破局へとつながり、架は未練たらたらな男となってしまった。
そして架に余裕が出てきたら過去に自分が想像していなかった結婚というものに憧れるようになり、婚活を始めるようになった。
しかし、婚活はなかなか上手く進まなかった。原因は架の傲慢さにあった。
架が自分自身につけた点数が高く、その点数に見合った人ではないと「ピンと来ない」と感じたからだ。
「ピンとくる、こない」というのは付き合っている相手が自分といういかに立派で、価値の高い人間にふさわしいかどうかを確認する行為に近いということ、そしてその行為が傲慢であることを後に架は知ることになる。
次に、婚約者である真実に焦点をあてよう。
架に出会う前の彼女は、親の意見には逆らわず、嘘はつかない善良さをもっていた。
しかし、親の意見に今まで従順だったため、自分で自分のことを決めることができない。親が準備したレールに自分の身を委ねていた。
そして彼女の婚活でも同様のことが起きた。1人目のお相手は親が決めて、お見合いまで進んだが結婚には至らなかった。2人目は真実自身がお相手を決めたがこれも結婚には至らなかった。
彼女は、自分で自分の人生のことは決めることができないのに恋愛面では自分にプライドがあったようだ。
この傲慢さと善良さで彼女の婚活は難儀する。
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これからの展開は一回読んだことがあるのでおおよそ把握しているが、読み返すことで新たな気付きがあるだろう。
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