4月29日のにっき
飼育日記。友達のペットを預かる6日目。
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飼育というのは正確でない気がしてきた。
これは同棲かもしれない。
彼は住処を共にする仲間って感じがする。
飼育する側とされる側の上下関係ではなくて、一緒に暮らす対等の関係であると思う。
今日は意識を乗っ取られてはいない。
確かに最初はお世話をしていた。私が養っていて、彼が養われていた。でも今は家事は分担している(彼が洗濯機を回して干して、ベッドに広げて並べるので、私がそれを畳んでしまうのを担当する)し、1ルーム、同じ部屋にいなきゃならない上で互いの過干渉は控え、私は彼に気遣って空間を譲ろうと意識しているし、相手からもその気遣いを感じる。
このような関係性になった今では数日前のような抱っこはもうできなくなっている。
彼を抱っこしている間、私は生き物の体温や僅かな動きから安らぎを感じていた。でも彼は初対面の人間に長時間触れられて大変ストレスだったらしい。確かに背中の一部が触るとツルツルだった。ストレスで毛が抜けていた。
相手が不快と分かっていて自分の安らぎを優先するほど今は荒んでいないので抱っこはしていない。
お互い無理にコミュニケーションを取ろうとするとかの心労をなるべく無くして、各々がのびのびと自由に振舞っている。
それでもこうして抱っこの感触を思い出すってことは、私は結構あの安らぎに未練を感じていることに他ならない。
私はまた彼を抱えながらドラマを見たいけれど、やっぱり嫌がるかな。
明日が最終日。
お互い良い距離感の同居人にはなれたと思う。けれど個人的にはもう少し距離が詰められたらいいなと思う。欲を言えば、彼が不快にならずに、またあの安らぎを得られたらいいなと。
今日は寝る前にこの一週間をじっくり振り返ろうと思う。どんな些細なことでもいいので同居人のツボを思い出す。明日はそれらを用意して気分を上げて距離が詰まったところでまた抱っこをお願いしてみるつもりだ。