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20世紀最後のボンボン 第十部 ヨーロッパテーマ旅行 第二章ロンドン到着
もちろん私はリチャードブランソン
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が好きである。あのめちゃくちゃな感じがいい。
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この時も度肝を抜かれた。何してんのー?
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けがをしたときさえ、『マジ?』と尋ねてしまいそうなほど、タフ。
当然、彼の会社もめちゃくちゃ面白い。2001年にも少しでもヴァージンに触れようとロンドンからフィンランドに行ってムーミンを子供と見るはずが、リバプールからのヴァージンの鉄道が大幅に遅れて、飛行機に間に合わなかった。ロンドンの駅で全力疾走したが、in vain.
でもその鉄道の旅のセットについていた子供のためのおまけはよくできていた。ノートやクレヨンや気持ちのいいトルコブルーのビニールのバッグ。カンクン君は大喜びだった。
今回はヴァージンエアでロンドンに行くことになった。ブランソンなら必ず何かやってくれる、そういう期待でいっぱいなのだ。カンクン君も子供ではないのでおまけはついていなかったが、キャビンそのものが宇宙船の中みたいだった。怪しい色のネオンまでついて、テーマ感抜群だった。座席も貝殻に囲まれる感じで、完全に横になれる計らいだった。信じられないことに日本の映画も見ることができた。チーズとパンのかけらとぶどうがサーブされ、出発のシャンパンで乾杯し、リラックスした。いや搭乗前からサロンのようなところで、リラックスはできていた。パジャマが配られた。いつ眠っても構わないよとでもいうように機内は紫色のネオンに包まれた。周りは恰幅のいい、あるいは、よすぎる中年の白人の男性ばかりで、これは何かイベントでも始まるのかというほどの統一感があった。
飛行機に乗るといつも離陸するときの解放感が好きだ。今までのしがらみを全部捨てられる気がするのだ。そしていつもゼロになって、新しい場所に行く。🏃心が躍る。
さあ今回はどんな旅行になるのか。
20世紀最後のボンボン 第十部 ヨーロッパ テーマ旅行 第三章
に続く
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