20世紀最後のボンボン 第三部 メンロパーク篇 第四章 カレル・ヴァン・ウォルフレンの本
1995年になるとすぐにフットヒル・カレッジが始まった。
歴史のクラスを取ると、指定図書として、カレル・ヴァン・ウォルフレンの
The Enigma of Japanese Power: People and Politics in a Stateless Nation
を読むことになった。この本は当時は大屋政子さんが題字を書かれるなど、
なかなか話題になった本だったようで、内容も大変面白かった。
日本の権力構造は当時、多くの日本人にも神秘的で、それを外国人が
解き明かそうとしたことだけでも、私にはとても興味深かった。
というより、外国人でないとここまで踏み込んでいけなかっただろうという
試みだったように思う。アメリカ人ではなく、オランダ人が書いたというのも政治的に微妙にうまく切り抜けている感じがした。
電通や農協については日本で学生の頃、読んでいたので、ちょうど必要な話題ではあった。またいったん、日本の外に出てしまうと、よく見える部分もあるので、かなりまともに読んだ。それにこのとき、日本のことを英語で伝えるのは面白いな、と気づいたことも事実であった。
その後、ウォルフレンの本が日本で出版されて
外側から日本を見る機会を十分に活用しながら
日本での暮らしを批判的に見る機会を得たことはその後の活動に
影響を与えたと思う。
つづきは第三部 メンロパーク篇 第五章
でどうぞ。
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