Pi's Lullaby (Life of Pi)のイントロの曲
2018-11-30 22:02:05
テーマ:今日の一曲
SUJIです。こんにちは。
この曲は忘れられない曲ですね。
Life of Piの物語自体も感動的ですが、
アン・リー監督の映画「Life of Pi」
は素晴らしかった。
カンクン君がミドルスクールの頃、毎月、読書のエッセイを自主的に提出していて、私もたいていの場合は同時に同じ本を読んでいました。
私は本当に勉強が好きなんです。
もちろん、アメリカで小学校や中学校に通った経験はないので、カンクン君が行っているのをいいことに、課題図書とか教科書とか全部同時期に、読んでました。
いくら1歳の頃からアメリカにいたといっても、親と英語で話をしているわけではないので、それはハンデがあります。しかもシリコンバレーの親たちはみんな、ある分野でとても優秀だからそこに住んでいるわけですから、そんな人たちに負けるわけにはいかなかった。
どう考えても日本人の方が優秀なので。
ただ行動力はアメリカ人がすごい。だからその行動力で負けないように、できることは全部やると。
Life of Piは英語の本を読みました。
読みやすい本でした。それに展開がうまかったし。
タイトルも何かとても心惹かれるものがありましたし。
でも映画は全く別の次元で、上手でした。
アン・リーは才能の塊のような人だと心から拍手しました。
最初の熱帯の動物たちの映像に合わせて流れてくる音楽を聴いたとき、
その瞬間にこの映画はすごいんだろうな、と予感しました。
主役の俳優も実に魅力的で、語る語る、そこでもここでも。どこか人を喰うみたいな話でもあるし、飄々としていて、でも語られていく内容はかなり深刻でもあり、だからこそ、可笑しくもあり、といったところで。
そこに、あーこれは映像創っている人なら誰でもやってみたい実験のような映像が次々に現れてきて、空想の世界に引き込まれていきます。構成がうまいんですよね。
最初にほとんどの観客にとっては観たこともないような珍しい動物がのんびり動いている姿とともに、この美しい子守歌ララバイが流れてきて、そこで夢見心地になります。
そしてそこでパイという名前の由来を知るころには、もう監督の掌中にすべてがあって、
多少、論理的に破綻していても、美しい映像を見続けたいという欲求に勝てず、
画面に描かれていく物語を肯定するしかないんですね。
そしてふと気づくと、大きな海原で、たった一人で戦っているパイになっている自分がいます。
今日久しぶりにこの映画を見直してみたんですね。
ドクター(夫、アメリカ人)と。
ドクターは小説とか読まないし(自分では書きますけどね)、映画もフェリーニくらいしか好きじゃないので、私も無理に一緒に映画を観ようと誘わないできました。
今まで一緒に観たのは5月の羅生門、Crouching Tiger, Hidden Dragon, 9月のドキュメンタリー、そして、Life of Piで四本目です。まあだいたい、ずっと二時間近く映像を見ること自体がドクターには不可能。
それでも、動物の音を集めているドクターにはLife of Piの少なくとも最初の部分は観てほしいとずっと思っていたので、今日ようやくかないました。
珍しく最後までちゃんと観て、感動していました。
シンボルがたくさん出てくる。とか、地球の動物の美しさが伝わるとか、いろいろ感想をそのときそのときで、はさみながら。
私も今まで何度かこの映画は観たんですけれども、なぜか全部飛行機の中だったんですね。だからやはり精度の高いモニターで今日見た映像は、とても美しく、感動しました。
人は美しいものに触れると、恍惚として、いったん、すべてのしがらみから解き放たれますね。アート(芸術)とは言い得て妙です。
Have a wonderful moment in your life!
SUJI ATHERTON
What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!