映画 「生きものの記録」黒澤明監督
2019-10-08 12:22:00
テーマ:映画
この映画は1955年に発表されたもので、
当時、芸術祭にも参加したものだということです。
白黒です。
Youtubeで予告篇を見つけました。
英語でのタイトルは
Life in Fear
1980年代によく黒沢監督の特集をやっている映画館があって、
(白山とか)私も何枚もチケット買って、行きました。
内容は覚えているものもあるし、行こうと思って、
どうしてもいけなかったものもあります。
これもいけなかった映画の一つ。
でも今、見れば、わかるけれども、結婚もしていないときに見ても
わからなかった気もする。
今は特にフクシマとの関連があるから、
こういう話はトレンドなのかもしれないと思う。
戦後、戦争が一応は終わったからといって、
二度と起きない保証はない。
もちろん、戦後74年、日本内地での戦争は起きていないので、
どれだけ多くの努力がそこにあったことか
と感謝するしかできない。
でもそこにたどり着くまでに
また起きるんじゃないかと恐怖におびえる人がいても
不思議ではない。
それに戦争自体のショックから
そうそう簡単に人間が立ち直れるかも疑問だし。
再びの核戦争におびえる主人公と周りの人の葛藤の話である。
そして最後もかなりショッキングなものである。
私はまたドクター(アメリカ人、夫)と一緒に見たのであるが、
ドクターもこれは冗談ではすまない話だと思う。
としみじみしてしまった。
私は1955年にはまだ存在していないので、
この映画の映像すら、過去の記憶だ。
その映画は日本国内ではいろいろ論議もあったかと思うが、
集団としての記憶を記録する手段としての映像表現は
偉大な力を発揮する。
あの偉大な黒沢さんですら、
できないことがあるんだ。
それでもできる限りやってみた。
という映画だったように思う。
そしてそれはまた後進を励ましもすると思う。
この映画を見たのは今年の8月29日であったが、
なかなかレビューを書けなかった。
それでもとにかく、今日アップできただけ、
いいとする。
Have a wonderful moment in your life!
感謝を込めて
SUJI ATHERTON
What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!