ジョン・レノンについて、わかっていなかったこと

2018-12-15 03:28:14

テーマ：映画

SUJIです。こんばんは。カリフォルニアは夜です。
先週の土曜日にドクター（アメリカ人、夫）が珍しく、ドキュメンタリーを一緒に見ようというので、
テレビで、見たのがこの作品です。
奇しくも当日はジョンの命日でした。
もう覚えている人も少なくなっているかもしれませんが、
ジョン・レノンという人はビートルズのメンバーで、当時は日本人のオノ・ヨーコさんと結婚していて、息子まで生まれて、新しい作品をリリースしたばかりでした。
この作品は今でも聴き継がれていてると思います。
イマジン
IMAGINE
です。
私は世代的にもビートルズの熱狂的なファンではありません。
が、ジョン・レノンがニューヨークで射殺されたというニュースはよく覚えています。
もう、38年前のことです。当時私は深夜にラジオをよく聴いていましたが、
DJたちはこぞって、ジョン・レノンがどんなに影響力があったかについて、あるいは泣きながら伝えていたのを覚えています。
熱狂的なファンに射殺されたということで、その犯人のポケットにサリンジャーのThe Catcher in the Rye.(ライ麦畑でつかまえて）のペーパーバック
が入っていたというのも話題になりました。私はむしろ、そっちの方で覚えています。

その情報の方がストーリーがあるので、マスコミは流しやすかった。し、多くの人を簡単にだますことができたのだろうと今はわかります。

サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」
という本は、世界中の人に影響を与えたと思いますが、私はその影響を受けた庄司薫という日本の作家の「赤頭巾ちゃん気をつけて」
という小説が気になってました。庄司薫という人は故・中村紘子さん（ピアニスト）
「ピアニストという蛮族がいる」 (中公文庫)の作者
のご主人としても知られている方で、そのあとは実業でご成功されて、あまり小説は書いておられなかったと記憶しています。

ですのでジョン・レノンは二重にも三重にもオブラートがかかった状態で、届いていました。英国のリバプールという工場街から出てきた人気グループの一人で、小野洋子さんと結婚して、世界的にさらに平和活動をした、と。でも息子ができたので、主夫に専念して、ようやく新しい世界観に到達して、イマジンをリリースした途端、家族の目の前で、突然射殺されてしまった悲劇の人。

ところがこのドキュメンタリーを見ていくうちに、ジョン・レノンを射殺したのはファンじゃないんじゃないかと思いました。少なくともこのフィルムはそういうテーマで創っています。配給会社はライオンズゲートで、ジェニファー・ローレンスの出世作、ハンガーゲームで一躍，株を上げた会社ですが、2006年にすでに，こんなに鋭いドキュメンタリーを創っていたとは、，，！
全くノーマークでしたね。
ジョンとヨーコは結局、当時のアメリカ政府と戦っていたんですね。
ニクソン大統領と。
ニクソン大統領について考えるときに、ジョンとヨーコとの関連を考えるのは
私の世代にとってはあり得ない。
それは明らかにマスメディアの操作があったからなんだと思います。
それだけ政治的な意味を含んだ危険な活動を二人がしていたんだと思います。
危険でもやらないといけないからやる。
そういうことだと思います。
そして運の流れが弱い方が射殺されてしまった。
（そこまでは映画は言ってませんが、私にはそう感じられました。）
ヨーコさんは世界で一番有名な日本人だと思いますが、
画面の中でも大変美しく、知的で力強いオーラを醸し出していました。

この映画に関連して、いろいろネットで検索してみましたが、アジア系コンセプチュアルアートの先駆者のような位置にいるヨーコさんは先駆者であるぶん、人種差別、男女差別についてはかなりの逆風を受けた人なんだと思います。ビートルズを解散させたのはヨーコだという言い方は、かなりの場面で聴きますが、それくらいの強運の持ち主だったんでしょうね。それに対して、ジョンは運としてはかなり弱く、業界の様々な強い運に巻き込まれて、スピンアウトしたのかも、、、。

有名人に限らず、あのとき本当はあれはどうだったのかなと考えるとき、冷静になって、関係者が今はどうなっているか見ると、誰が中心にいて、周りを巻き込んでいったかがわかることがありますね。

ジョン・レノンはこう言った。
という言い方でいろいろなことを説明できるある意味、便利で貴重な存在なんだろうと思いました。

Have a wonderful moment in your life!
感謝をこめて
Suji Atherton