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リベルタ フルオーダーで「高原の朝」をイメージした夏香水を作った話

気がつけばネットでもリアルでもリベルタパフュームとパルファンサトリの回し者のようになっているスジャータです、こんにちは。去年は義実家にリベルタを布教したので、今年はサトリを布教しようと目論んでいます。

さて、今更ですが昨年5月に阪急メンズ東京で体験したリベルタパフュームのフルオーダーをレポします。
フルオーダーは今回で二回目。前回はほとんどオプション香料が無かったのでベースだけで作りましたが、今回はオプションも入れましたよ!

フルオーダーの概要はこちら。

前回のオーダー模様はこちら。


フルオーダーのテーマ

当初はグルマンにチャレンジしてみようと思ってたんですよ。
でも、5月とはいえ既に茹だるような暑さで、ブランデーケーキとか言ってられるテンションじゃない。
でも、せっかく予約したんだから何か作らないとな。てか暑くてやる気出ない。

そんな中、たまたま出会ったのが、CFCLのEQUIP。

めっちゃハーブ!ミント!目が覚める!!
香水とは言ってもほとんど肌に残らないので、朝のスイッチを入れる目的で使うのが良さそう。いいね、これ。

ということで、CFCLのEQUIPを参考に、以下をテーマにしました。夏にガンガン使いたい。

wake-up!
目の覚めるグリーン
森の中を自転車で走り抜ける
朝のスイッチを入れる特別な香水

①1ショット目

テーマを調香師さんにお伝えし、軽いものを中心に、ベースを選んでいきます。
なお、調香師さんは、代表の山根さんでした。「インスタライブとかに出てる人だ!」と軽く興奮。

テーマから、ハーバルグリーンとアクアが良いかな?と思っていたのですが、実際に嗅いでみたら、ベースに加わったレインが良すぎた。懐かしい、郷愁を誘う、心がほぐれる香り。
うん、自転車とかいらないや、こっちにしよう。ライブ感大事。
山根さんからは、「これだけだと持ちが悪いので、ベルベットなどラストノートになるベースを入れますか?」と言われましたが、香水とルームスプレーとの中間くらいでライトに使いたかったので、お断りしました。
あと、一回目のオーダーで、満足のいくラストノートを作るのは難しいことがわかったので、日和ったのもある。

そんなこんなでできた最初の処方がこれ。

ハーバルグリーン 70%
レイン 30%

あれ、これで良くない?
朝靄の立ち込める草原。静謐な空気。
自分が今欲しい香料だけ入れただけあって、心地よい。普通に売ってそうなクオリティ。

②2ショット目

流石にこれで終了するのは寂しいので、トップにオプション(有料)の香りを出してみた。
ハーブ感を出したかったので、色々嗅いだうちのユーカリをチョイス。説明からはミントも良さそうだったけど、ユーカリの方が清涼感があった。あとバランスを崩さず個性を出すためにジュニパーベリー。甘さと柔らかさをほんの少しだけ出したかった。今思うと清涼感重視ならペッパーも良かったな。
オプション香料、軽い香りは、値段が抑え目なのが嬉しい。

ハーバルグリーン69%
レイン 29%
ユーカリ 4% ★オプション(+1000円)
ジュニパーベリー 4% ★オプション(+1000円)

急にぼやけた。
え?なんで??
朝靄が深く立ち込めて視界が不明瞭。
え?トップがもっと鮮烈に香るんじゃないの??

③3ショット目

上記の感想を伝えたところ、「ラストノートになる重い香りを入れた方が、香りに奥行きが出る」というガイドを受け、とりあえず重い香りを選ぶ。
森林感を出したかったが、ウッド系の香料はピンと来ず、ベチバーを選択。土っぽい香りとのことだが、湿った木を感じた。

ハーバルグリーン68%
レイン 22%
ユーカリ 4% ★オプション(+1000円)
ジュニパーベリー 4% ★オプション(+1000円)
ベチバー 2% ★オプション(+1000円)

視界が晴れて、そこには朝露をたたえた青々とした草が。背後に白樺林が広がっています。

いきなり解像度が上がった。
臨場感というか、カメラのピントが合ったというか、奥行きが出たというか。先ほどよりトップの清涼感もクッキリしています。確実に近づいてるぞ。頑張れ。

④4ショット目

急に奥行きが出たとお伝えしたところ、「重い香りを入れると、軽い香りも引っ張られて揮発に時間差が生まれる」という趣旨の説明を受けるが、やっぱりよく分からず。
パルファンサトリの香りの逆ピラミッドみたいなこと?
香りの世界は奥が深い。

とは言え、方向性に間違いが無いようなので、ラストノートになる苦い香りを増やす方向に。オプション香料を増やすことも考えたが、シンプルにお金掛けたくなかったのと、Twitterのスペースでどなたかが「オプションだけだとまとまりが出ないので、ベース香料でバランスを取る」というようなコメントを思い出して、ドライオリエンタルを選択。

ハーバルグリーン65%
レイン 21%
ユーカリ 4% ★オプション(+1000円)
ジュニパーベリー 4% ★オプション(+1000円)
ベチバー 2% ★オプション(+1000円)
ドライオリエンタル 4%

気がつくと、高原のリゾートにいました。
窓を開けると、朝露を湛えた下草の茂る、白樺林が。私は大きく深呼吸します。

はい、完成ですね。
びっくりした。急に完成度が上がった。今までのが環境音楽なら、歌詞のある音楽というか、ストーリー性のある香りになった。
もう、これにします。

⑤5ショット目

あと1回できるので、折角ならお高い香料を使って試してみよう。
ということで、ネットでも話題になっているバニラとイリスを嗅いでみた。
バニラはアレですね、超高いバニラアイス。サービス料込みで1カップ4000円くらいする香り。「なるほどね〜」と言って戻してから、やっぱり気になってもう一度嗅いで‥と、気がついたら延々と嗅いでる。甘い香りなんだけど動物的なノイズがあって、それが高級感や大人っぽさを醸し出しているのは分かるんだけどそれが何だかよく分からず、気がついたらまた嗅いでいる。
イリスは、「パルファンサトリさんのシルクイリスってすごくイリスなんだな」という、とても頭の悪い感想でした。すみません。イリスは、白く発光していて、神秘性を感じさせる香り。

今回は、比較的溶け込めそうなイリスを入れてみた。

ハーバルグリーン65%
レイン 21%
ユーカリ 4% ★オプション(+1000円)
ジュニパーベリー 4% ★オプション(+1000円)
イリス 2% ★オプション(+5000円)
ドライオリエンタル 4%

朝露を湛えた下草の茂る、白樺林に、白く神々しい一筋の光が。

これがイリスか!

私はイリスが悪目立ちしているような気がしましたが、山根さんは「同じ系統の香りだけ嗅ぎ続けているので、目立って感じるかもしれませんが、バランスは良いと思います」とおっしゃってました。
確かに、ムエット持って帰って後日嗅ぎ比べてみましたが、「あれ?私は何に対して悩んでたの??」と思うくらい、5つの違いがわからなかった。

とは言え、私として一番欲しい香りだったのは④なので、④をフルボトルで購入。
最終的な処方はこちら。

使ってみた感想

はい、すごく良いです。
こちらの記事にも上げましたが、一瞬でリフレッシュできるので、在宅ワークの合間にバシャバシャ使ってます。

腕につけてドライダウンすると、木の香りと苦味がほんのり残ります。こちらも良い感じなのですが、どちらかというとルームスプレー感覚かな。
一時期、使いすぎてたので片付けたのですが、久しぶりに出してみたら、「うゎっ!良い香り!」となりました。自分が心地良いと思う香りを追求しただけあって、リラックス効果がすごい。

春、夏の香りができたので、次はやはり秋の香りに行きたいところです。重い香りはオプション料金が高騰するので、お金を貯めて心して行きたいと思います。

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