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「スタオケ」お引っ越し計画:オフライン版アプリの専用端末を準備する

 「金色のコルダ スターライトオーケストラ」(通称:スタオケ)のサービスが終了してから2ヶ月が経過した。
 年度切り替わりの時期が随一の繁忙期であるため、落ち着いてアプリと別れを惜しむことはできなかったが、逆に言うと仕事が忙しかったせいで喪失感を感じずにいられたかもしれない。サンキュー仕事。忙しいの好きじゃないけど。

 これまでプレイした内容をアーカイブとして残しておける「スタオケ」のオフライン版アプリが配信されるにあたり、専用端末を準備したので、そのあたりのことについて備忘録として書き残しておく。今後同様の経験をされる方の参考になれば幸いである。


専用端末の前提条件

 「スタオケ」はストーリー構成、BGMの切り替わり、カットイン演出等が非常に繊細で優れているアプリであり、テキスト、ボイス、BGMが一体となった総合芸術のようなストーリー体験に筆者は魅力を感じている。そのため、今後シナリオブックのようなものが発売してそのテキストを手元に保管できるようになったとしても、アプリのストーリーほどの感動を体験できるとは思えないし、コンシューマー版へ移植されたとしても、ソーシャルゲームアプリとして最適化した現在のストーリーがそのまま読めるとは限らない。そんな筆者にとって、アーカイブとなるオフライン版アプリの配信の報は僥倖だった。
 サービス終了までに可能な限りストーリーを解放し、オフライン版移行後は可能な限りその端末を保持する。サービス終了の告知を受けた12月から実際にサービス終了する3月までに筆者に課せられたミッションは、そのようなものであった。

公式から提示されたオフライン版アプリの仕様は以下の通り。

  • オンライン版のサービスが終了する2024年3月29日(金)15:00以降はプレイデータの引き継ぎは行えない

  • 2024年3月30日(土)15:00~2024年6月30日(日)14:59までにオンライン版のアップデートを行うことで、それまでのプレイデータを残したままオフライン版として使用可能になる

    • オンライン版のプレイデータがある場合、すでに入手したカードやストーリーの閲覧ができる

    • オンライン版のプレイデータがない場合でも、メインストーリーやSecondo viaggioシリーズのストーリーの閲覧は可能

  • 端末の紛失や機種変更等によってアプリをアンインストールした場合や、データの削除を行った場合は、再度利用することはできない

2023年3月にサービス終了したアプリゲームのオフライン版専用端末を準備した方のブログ記事があったので、そちらも参考にさせていただきながら、専用端末の条件を下記の通り整えた。

結論:iPhoneSE(第3世代)

 普段使いしているスマートフォン(iPhoneSE)以外のサブ端末を持ったことがなく、不安があったので、結局「同一の型のiPhone2台持ち」とした。

 iPadや中古・型落ち機種などを購入してその用に充てれば費用は1万円程度で安く済んだのだと思うが、これまでのオンライン版はずっとiPhoneSEで遊んできたので、「アプリの引っ越しがうまくいかないかも」と悩む必要がない。金で安心を買った形だ。
 iPhoneSEを選択した理由としては、端末の大きさ・重さが日本人女性でも片手で持てるちょうどいいサイズであることに加え、画面のアスペクト比が最適化されていることも大きかった。画面縦横比が異なる他の機種で「スタオケ」のアプリを表示した場合、イラストの上下や左右が切り取られて表示されることがあり、個人的に好ましくなかったのだ。

 カラーバリエーションに「スターライト」があるのも決め手の一つである。「スターライト」カラーの端末で「スターライトオーケストラ」のみんなを見たかった。オタクなので。

 となれば、自分のやるべきことは以下の通りだった。

  1. サービス終了する2024年3月29日までに機種変更を1回行う。ここで入手した端末は後にオフライン版専用端末とするが、しばらくメイン端末として使う

  2. オフライン版アプリ配信期間(3月30日~6月30日)のうちに、再度機種変更を行う

  3. 「スタオケ」のプレイデータを引き継いだオフライン版アプリは、旧端末のみに保存する。旧端末はOS自動アップデートと「非使用のAppを取り除く」をOFFとし、現在のOSのまま長期的に使用することで「スタオケ」専用端末とする

  4. できれば新端末でも新たに「スタオケ」オフライン版をインストールして新たなユーザーデータを作成し、メインストーリーだけでも楽しめるようにしておく

 12月に時点で「スタオケ」を遊んでいた端末は普段使い用のiPhoneSEであったが、これも購入から2年近くが経っていたため、機種変更をしてもよい時期だったのがむしろ幸いしたと思う。
 今後も「スタオケ」の専用端末でスクリーンショットや動画を撮影して感想を書くなどしたいわけだが、その場合は専用端末のWi-FiおよびBluetooth機能をONにすれば、AirDrop機能で現行端末へデータを送れるようになる。

 そんな計画を立てつつ、サービス終了までの日々は、後日オフライン版アプリに残すために、できるだけ多くのカードを入手・育成するよう努めたわけである。イベントストーリーはすべて解放済みだし、キャラクターストーリーも全員解放したので、怖いものはない。さあ来いサ終。

想定外の事象

 年度末前後の繁忙期に目を回しつつ、「スタオケ」お引っ越し計画すなわち二度の機種変更を、当初の予定通り実行した。

 「クイックスタート」によるデータ移行がうまくいき、無事普段使いの端末とスタオケ専用端末が完成した。
 …………が。

 新端末でも旧端末と同じ「スタオケ」のプレイデータが入ってしまっている。
 両端末の他のアプリを確認してみたが、例えば「ポケモンスリープ」は「二つの端末で同じプレイデータを使用することはできません(意訳)」との警告が入る。まあ睡眠計測アプリで計測端末が複数あったらだめだもんな……。

 クイックスタートによるデータ移行で、旧端末・新端末ともに同一のApple IDを適用したわけだが、どうも「スタオケ」のユーザーアカウントはApple IDに紐付いていたということらしい。特に新規ユーザーアカウント作成や認証を求められることもなく、既存のプレイデータでアプリを開くことができてしまった。
 おそらく、新端末から現在の「スタオケ」オフライン版をアンインストールした後、インストールし直せば、新規にユーザーデータを作成して、当初の計画通りにすることができるはずだ。だが偶然とはいえ、紛失・故障・削除したら二度と取り戻せないプレイデータのバックアップが取れてしまったのだから、自発的に削除する気にはなれない。

 とりあえず新端末・旧端末のホーム画面を変更してみるなど、恐る恐るいじってみたが、相互に影響があるようには思われない。オフライン版は落としきりが前提なので当然といえば当然だが。新端末の方はOSのアップデートが避けられないだろうから、いずれ「スタオケ」を開けなくなるときが来るのかもしれないが、ひとまずこのまま2台の端末に「スタオケ」オフライン版を入れたまま使い続けてみようと考えている。

 何年一緒にいられるかわからないけど、なるべく大事にするからさ。よろしく頼むよ。

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