性への気持ちと三大欲求-性欲
恋バナ、いやそれよりはもうちょっと深いセクシャリティの話、
「セクシャル・トーク」。2人以上にセクシャル・トークをしてもらい、その内容を私が文章にして発信していきます。これから綴る、色とりどりなセクシャリティの中で、「これわかる」とか自分と似ているものがあったら自由に共感してください。ただ恋も愛も形は自由(犯罪とかは別よ)、するもしないも自由。だから否定は禁止です。
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C:性に対してめちゃめちゃ苦手意識がある。話したっけ?性のことが嫌いで、
D:性って、幅広く?
C:幅広く。例えばジェンダーレスっていうのはお互いが女である、男であるってことを認識したうえで、でも我ら人間、差別をなくそう、っていうことを言ってるわけじゃん。でも私は女であることも男であることも認識したくないのね、性が嫌いだから。だからそういう分け隔てが存在している世界が嫌いなの。
D:なるほどね。前提で考えてるもんね、分けて考えることをね。
C:ゆうたら、「今日ユニコーン見たの~。」みたいな世界で生きたいの。そこには、水色とかピンクはあるし、髪が短い人もいれば、長い人もいるけど、それに対して、性とかまがまがしいものが存在しないの。人間の汚さもたまには美しいと思うけど、いざリアルに自分が向き合うってなると、どうしてそれを通してでしか、対話できないんだろうって思っちゃう。だし、自分にそういう欲があるとしたら、どうしてそういうものが湧き上がってくるんだろうっていうヘイト感。男の子が、性に目覚めて、そういうことをしだす時、普通にそういうのに興味があってすくすく育つ人だったら、そういうビデオを見ます、友達とそういう話をします、それに対して全然違和感を覚えないと思う。でもそれに対してすごく消極的で、どうして毎朝毎朝勃ってしまうんだろうとか、それに対して悩んで、でも生理現象だからそういうことしなきゃいけない。で、それが終わった時に虚しさを感じる子がいっぱいいるじゃん。それと一緒。私今彼氏いて、状況下になる時に、これをなしで、何か表現することはできないのかって毎回思うし、相手のためにそれをすることは幸せだと思うけど、これがなければ、もっと私が理想とする世界なのになって思う。でも、その世界は存在しないんだなっていう嫌悪感みたいなのに、ずっとううーってなってて。みんなはどんな風に思っているのかな。それに対して、世間の人たちは。
E:それ結構同じようなこと考えてたかも。前提として「汚いもの」っていうのがあったから、性的なことが。だからそういう性的なことをする自分を責めたりとか、そういう自分を認めたくないからこそ、自分とは違うところで動いちゃう自分とかに嫌になってた。なんかそういう性的なことが汚いっていう前提が自分の中になぜかあって、
C:そうなんだよね、私も、なんでかわからない。
E:それは汚いものですっていう教育を受けたわけじゃないけど、ずっとあった。
C:そうなんだよ、教育受けたわけじゃないんだよね。むしろ私の周りはそれに奔放だったし、行動には起こさなくても、それを知ることに貪欲だったのよ。だからなんでそう思っちゃったんだろ。私、中高一貫の女子校だったんだけど、中学生の時に、幼馴染が疑似行為みたいなのをしだしたの。放課後、隅の方で、チューとかしてんだろなぁとかいう感じだったし、相手役の子が、下に手を伸ばす、そういうことをしようとする感じ?みたいのがあって。そん時、私いろんなことが無理すぎて。その子は別になんも悪くないけど、私その子を呼び出して、「2歳から今まで仲良くしてきて、お互いいろんな生活環境とかあるし、周りの友達だってあるし、その子はその子であるってところを知ってるから仲良くしてきたけど、人間変わることはたくさんあるんだなって思った。変わることに対して私が許容できたらよかったんだけど、今の状況は私の中で何かしらダメなところがある、本当にゴメンだけどちょっと距離置きたいです。」って恋人みたいなこと言ったの。幼馴染なんだけど、無理ってなっちゃった。今はもう仲良くなったんだけど、なんか知らんけど、そういうことが絡んだ瞬間にすごい距離置きたいみたいな。その時くらいから始まってたんだと思う。
E:その子たちはさ、性に目覚めてたのかね。
C:そうそうそう。興味もあったし、そういうのも見てたし。
E:なんかさ目覚める時期が違うっていうのもあれだよね。私はさ、結構遅かったからさ。なんか本当気持ちわからなかったし。なんでそういうの見たいって思うんだろうみたいな。
C:わかる、私高校3年くらいまで、私の前でそういう話をするのはタブーっていうのがあった。私の前ではそういう話はしないようにする、みたいな。なんか私があまりにも純粋というか、知りたくもないし、知ってもなかった。
E:なんか純粋であることが自分の中で価値があることだっていうのがあった。
C:うん、多分それがあるよ。
E:性は汚いっていうのと同じくらい大きく、私の中で純粋でなきゃいけないっていうのがあったんだよね。
C:わかるわかる。
E:だからそういう話するとかやるとか、ありえなかったんだよね、いろいろ。実際保健の授業の時に力抜けて書けなくなるみたいなのもあった、それは今もそう、今も詳しく説明されたりとか、村上春樹の官能的な表現とかも結構苦手だったりして、結構力抜けちゃったりする。
C:私も。謎なんだよね。
E:なんかさ、好きじゃないのに、性欲が三大欲求にあるのが嫌だよね。
C:そうそうそうそう!
E:それが最悪なの。寝ることもご飯食べることも、全然嫌いじゃないし、それをすることは苦じゃないけど。三大欲求として人間に必要なことだけど、好きじゃないっていうのが苦しいっていうか。
C:そうなのよ。欲求とは必然として出てくるもので、でもその欲求を自分は好きじゃないから、そういう自分のことを好きになれない。でもさ人間として生きるが故、仕方がないことじゃん。人間ってよくできてんなーって思う。
D:なんかさ、前にHIVに感染した人の言葉が心に残ってメモったんだけど、それがなんか全然違う話だけど共通点感じて、見せるね。
「社会にある偏見は真っ先に感染を知ったHIV感染者を襲う。理解してたはずだけど、気づかないうちに世間にあるエイズへの偏見を刷り込まれてた。自分が気づかないうちに持ってた偏見が自分自身が当事者になった時に自分を苦しめる。」
C:なるほどね。
D:何が嫌だって今までの自分が、嫌だと思っていたところに自分がいて、それを必要としたり、
C:確かに。
D:そう。何が苦しめてるって自分の今までの偏見。
C:そうだわ、それでしかない。
D:そう、っていうのを今ふと思い出した。だからさ、その当事者になった自分に劣等感感じたりね。
E:最近は前より向き合えてんなーって思い始めたけど。なんか前よりそういう自分に慣れてきちゃったっていうのもあって。そこまで前ほど、自分責めたりとか、傷ついたりとかしなくなっちゃったけど、でも本当苦しんでたなーって思う。
C:だしさ、なんか前の私みたいな、何も汚れてない?私の理想とする人が今も実際周りにいるからこそ、自分が「あー、汚いものとしてみられてるわ。」みたいに思う、いや別に誰も見てないんだけど。なんか理解して許容してきたからこそ、慣れてたら、「うわ慣れてちゃいけない。」ってたまに警鐘鳴らす時もある。自分が自分に。むずいよね。
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(終わり)