Google社員と高校生が考える「理想の教育」とは?
7月2日に、Google渋谷オフィスで高校生とGoogle社員が理想の教育について考えるイベントが行われた。イベントで紹介されたGoogle独自のルールや、それを踏まえた教育の議論について書き残そうと思う。教育やGoogleに興味がある中高生にぜひ読んでほしい。
イベント概要
イベント名「Google社員と考えるこれからの教育」
日時:2023年7月2日 14-19時迄
場所:Google渋谷オフィス
運営:認定NPO法人カタリバ、(グーグル合同会社)
概要:Googleでの取り組みからこれからの教育を考えよう
1.Googleについて
イベントが行われたのはGoogle渋谷オフィスの最上階の社員食堂。オンラインとオフラインのハイブリッドで行われ、参加者は30人ほど、運営やGoogle社員などの大人が20人ほどだった。
まず初めに、Google社員の方からGoogleという会社についてやGoogleの生産性を高めるための取り組みについて説明を受けた。ざっくりまとめると、「コミュニケーションを積極的に取ることとわくわくさせること」が生産性の高いチーム作りの秘訣だと伺い、そのためのGoogleルールについて説明された。詳しくは画像を参照されたい。
2.教育の好きなところ、嫌なところ
次に高校生4人とGoogle社員が2人のグループに別れてて、学校の好きなところや嫌なところを付箋に書き出し、「人間関係コミュニティ」「雰囲気ルール」「授業活動」「環境建物」などの観点別にグルーピングした。画像では、黄色の付箋が好きなところ、緑の付箋が嫌いなところとなっている。
意見出し後、大学のような自由度の高い学校が好きだと挙がっているという指摘から、高校と大学の違いについて話し合った。
3.理想の教育とは?
休憩を挟んだ後、Google社員さんを入れ替えて理想の教育について考えるグループワークを行った。
このグループのまとめとしては、高校の位置づけとしては「大学予備校」が世間一般でありそれを変えることは難しい。ただ、皆が求めているものは「青春」で、「それぞれの青春」を送れる環境こそが理想の教育、理想の学校だ、となった。
他のグループの意見としては下記の通り。「主体性」や「個別最適化」に焦点を当てた意見が多かった。
・学習の目的を明確化し「自分のため」に学びたいことを学ぶ体制作り
・課外活動データーベースの作成や生徒間の教え合いを促進し主体性を育てる教育 など
4.Googleオフィスツアー
最後に、Googleのオフィスを案内していただいた。社員食堂が2つ、数階に1つお菓子や飲み物があった。ほかにも、ゲーム部屋、音楽部屋、ジムなどのレクリエーション施設もある。
ビルをくりぬいて階段を作ったり、数階に1つしかお菓子や飲み物を置かないことで運動を促したりと建物のつくり自体も工夫されていると感じた。
まとめ
私が考える理想の教育とは、ひとりひとりがやりたいことを見つけるサポートを公教育が行っている体制である。今回のイベントでは、残念ながらこの内容を深められる相手と議論することはできなかった。しかし、友人に興味分野が近い他のグループの子を紹介してもらったので、今後このテーマについて深めていければいいなと思う。