20240121万平公園・プラネタリウム館
しゅっぱつ!すいっと探険隊。今回は、熊谷市・万平公園から熊谷市立文化センタープラネタリウム館までの探検です。素敵なカフェと人気のラーメン屋さんにも立ち寄りました。出演は、すいっとプロジェクト代表の樽見潔、ナビゲーターはFMクマガヤの蓮沼千尋さんです。
探検のスタートは熊谷駅南口。熊谷駅南口周辺というと、駐車場が点在しているイメージがありますが、歩いてみると、アパートなど集合住宅が増えているように感じました。駐車場はパーク・アンド・ライドによく使われている印象がありマイカーを駐め熊谷駅から電車に乗る方が多いのではないでしょうか。遠いところでは群馬県からもマイカーを駐め新幹線に乗り継いでいる方がいると聞いています。コロナ禍に入ると、皆さん会社へ行かなくなったのか、電車に乗らなくなったのか、それらの駐車料金は値下がりをしました。こういうこともあって、アパートが増えたのでしょうか。土地活用と言うことで。
さて、熊谷年金事務所やホテルグランワイズを見ながら東に進み、万平公園に到着しました。周辺は住宅など市街地が広がりますが、ここはまとまった大きさの公園となっています。熊谷堤が一部残っていますし、いくつかの石碑、蚕霊搭(さんれいとう)などがあります。それらには、熊谷市と桜木小学校区連絡会が設置した説明板があり、由来がわかるようになっています。それによると万平公園全体の説明は次の通りでした。
「 『熊谷堤』は、16世紀後半、現在の荒川土手より北の位置に築かれた。鉢形城種の北条氏邦が、荒川の洪水に備えるために着工したことから、当時は『北条堤』とも呼ばれた。後に桜が植樹され、江戸時代には桜の名所として有名になった。明治16年(1883)、桜堤の再生を目指して、竹井澹如や林有章ら熊谷町の有力者が立ち上がった。彼らは町民と協力し吉野桜(ソメイヨシノ)や彼岸桜などの植樹を進め、保全団体の保勝会を結成した。明治の終わりには『一目千本』と名を馳せるほどの桜堤となった。桜の並木は、中山道近くの松岩寺から鎌倉町の石上寺を経て、築堤した竹井澹如の幼名を残す『万平出し』まで続いていた。戦後、熊谷堤の多くが失われる中で、万平公園の北側にその一部が残され、桜堤と共に当時の面影を今に伝えている。」
またこちらの地域では「万平公園史跡研究会」という活動があるそうで、『万平公園の魅力を大いに語る』という冊子を作成しており、桜木小学校区連絡会会長のかたわらこの研究会を立ち上げた榎本文岳さんら3人による紙上座談会が繰り広げられています。
こちらの冊子から、竹井澹如(たけいたんじょ)の紹介をさせて頂きます。熊谷宿の本陣の当主で、幕末から明治期の熊谷の発展に尽力した人なんだそうです。初代埼玉県議会議長を歴任、熊谷県庁を誘致、荒川河原に広大な桑園(桑畑)を開拓、荒川の洪水から熊谷を守る「万平出し」を築造、熊谷寺本堂を再建、星渓園をつくる、私立中学をつくる、熊谷堤にたくさんの桜を植える、など活躍されました。
そして、園内にある蚕霊搭は、生糸生産のために使われた多くの繭に対する慰霊の祈念碑で、昭和36年(1961)埼玉県蚕糸業協会が建立しました。かつて片倉製糸や繭検定所があった熊谷は、養蚕・製糸業の拠点だったのですね。
万平公園史跡研究会では、万平公園を地域のシンボルとして、また野外博物館として大切にしていきたいとのことでした。地元の方が郷土を知るほか、他地域の人々が熊谷を知るためにも万平公園を訪れるのも良いのではないでしょうか。
曲ⅰ シンリズム「LADY」
この日はとても寒い日でしたので、万平公園の南側、通りを挟んで向かいにあるカフェ「Naked Roasters coffee」に向かいました。自家焙煎コーヒーが楽しめるこちらのお店では「完全熱風式焙煎機」を導入しているそうで、私が注文したネイキッドブレンドも、深入りですっきりした苦みのある大変美味しいコーヒーでした。ドリンクの他にも軽食・デザートもあります。また、お店の南側には小さなお庭がありテラス席となっています。そちらで日向ぼっこするのもよいかと思いましたが、空気の冷たい日でしたので断念しました。
ご主人に、近くのラーメン屋さんが気になっていることを伝えると、一緒に食べに行くことになりました。
オリバーヌードル。カフェのようなバーのような内装で、お店の看板を含めてスタイリッシュな風情です。ラーメンや汁なしのオリソバが楽しめ、ネットでは二郎系とか富士丸系などとたとえられています。ラーメンの普通サイズは大きめで麺が350グラムとのこと。私は普通サイズを見てみたかったので注文しましたが、他のお客さんは麺少なめとか麺半分にしている方が目立ちました。さて、できあがったラーメンを見ますと結構な大きさ。スープはしょうゆとんこつでしょうか。その中に太麺かつ縮れ麺が浸かっていて、上にはもやしを主とするヤサイが山になっていてアブラがかかっています。ヤサイをかき分けると下には豚肉(チャーシュー)が隠れていました。ペロッととは行きませんでしたが完食。しっかりした味付けで大変美味しく頂きました。
お店の方は、生卵につけてすき焼き風に食べたり、別皿のアブラにつけてミニ油そば風にして食べたりと、いろいろな食べ方でも楽しんでもらえたらと話していました。
曲ⅱ L⇔R「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」
ラーメンでお腹を満たした後は、西へ進路を取り、熊谷市立文化センタープラネタリウム館へ向かいました。
プラネタリウム館は文化センター4階にあり、今年の11月には開館45周年を迎えるとのことでした。取材をした日は平日でしたので、15:30の一般投影を鑑賞し、入場料は大人100円(安い!)でした。まず、当日の夜の星空が投影され星座の解説があります。次に神話「スター☆オブ・ザ・ドラゴン」、「2024年の天文現象」の紹介があり、最後に夜が明けて終わりとなります。はじめの星空の解説では普段は見られないくらいの数の星が投影され、またBGMがSMAP「夜空ノムコウ」のインストルメンタルだったりで、涙が出そうになりました。大人も楽しめるプラネタリウムでしたが、職員さんによると、毎月第4土曜日夕方の番組「星空の散歩道」は星空と音楽を楽しめ大人の方には良いのではないでしょうかと話していました。
今日もお聴き下さいまして、ありがとうございました。
曲ⅲ 坂本九「上を向いて歩こう」
今日おかけした曲
・シンリズム「LADY」
・L⇔R「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」
・坂本九「上を向いて歩こう」
(樽見 潔)