企業再生メモランダム・第76回 出現する未来 後編
「企業再生メモランダム」では、私が、20代の時に、複数の会社の企業再生に従事する過程で作成したメモを題材として、様々なテーマについて記載していきます。
「企業再生メモランダム・第75回 出現する未来 前編」では、「出現する未来」と題したメモの背景とメモの中身の一部について記載をさせてもらいました。
後編では、残りのメモの中身について、ご紹介したいと思います。
メモ「出現する未来」の中身
21.自分とはかけ離れた何かが、自分の存在を可能にしている
22.自己が主体であるという感覚が脆くなるほど、共感性が増し・・・他者を受け入れ、気遣う余裕が生まれる
23.「全体は部分に現れ」、「具体的で個別のもの」を通して、「その奥にあるパターンが立ち現れる」
24.自分が何のためにここに存在するのか、その目的がわかった時、世界は不思議な方法でそれを示してくれる。その瞬間、舞台に立っているのは、自分のために書かれた物語を演じるためだと気づく
25.心で見るには、心を開かねばいけない
26.ビジョンが強い力をもつのは、ビジョンの策定者が、現実をつくり出している力を内側から見るようになり、その変化に自分たちが果たす役割に気づいた時だけである
27.人と人、人と大きな現実が繋がった時、その場の空気が変わる。この空間で生まれたビジョンなら信頼できる。すべてが明確にわかるからではない。大いなる意思の存在を感じて、それに従うだけでいいからだ。ある意味で、真のビジョンはあきらかになるものであって、つくられるものではない
28.人生の真の喜びは、偉大だと思える目的に尽くすこと、自然の力そのものになることである。
29.熱意を持った市民が何人か集まれば、世界はかならず変えられる。それ以外の方法で世界が変わった例はない
30.自分が何をやりたいのかを明確にするのです。・・・意思を表明した時、他にすべきことはありません。意思は表明されれば、実現されるのです。
31.心から熱望するものがあきらかになれば、ビジョンは明確になり、より大きくなり、大勢の人を巻き込めます。そして、意思の強さに代わって、「他に何があるというのか」とか「これをやらずにはいられない」といった感覚が出てくるのです
32.人が何かをやるのは、やらずにはいられないからだ。その理由を、頭がおかしいと思われないように説明するのはむずかしい
33.有能なリーダーに特徴的な能力のなかで、もっとも重要だが、気づかれていない能力とは、大いなる意思の声を聞き、そこに焦点を絞れる能力だといえるのではないだろうか
34.行動とは「全体から自然に生まれるもの」だ
35.何が正しいのかがわかれば、決断する必要はない
36.重要なのは、ビジョンの大きさではなく、ビジョンで何が達成されるか、なのだ
37.ビジョンのもっとも単純な定義は、自分たちが生み出したいもののイメージである。
38.自分の仕事は何なのかを大いなる意思が教えてくれる時、自分は何者なのかというアイデンティティと、何のために生きるのかという人生の目的が、仕事と重なり合う。
39.リーダーが大いなる目的をもったビジョンに身を捧げる時、その仕事は、自分が結果を出すことから、結果を出す人の成長を助けることへと自然に変わっていく。
40.リーダーシップとは「失敗を重ねても熱意を失わないことだ」
41.権力をもつ者は、知恵を備えていなければならない
42.巨大な組織の力を使える立場にある者は、徳を身につけるべきだ
43.指導者になりたいのであれば、人格を磨かねばならない。人生の真の意味を悟らなければ、偉大な指導者になることはできない。まず己を知ることだ
44.修練―「人格を磨くこと」が、これからのリーダーに、何より求められているものだ
45.他者を他者として認める愛こそ、知性を磨く唯一の感情である
46.出現しようとしているのは、ひとつの存在の異なるあり方として、科学、精神性・霊性、リーダーシップを統合したものである
47.自由になるのは素晴らしいが、恐ろしいことでもあるんだ
48.誰しも生まれながらに運命や目的が定められている。人生はそれを見つける旅なのだと思う。・・・奉仕するリーダー、探求者の究極の目的は、自分の運命に合った特質を見つけること、人生をそのように生きるために知恵と力を見つけることだと思う
49.新しい全体に奉仕するという意味は、たった今、自分の内なる意識に目を向けること。完全に個人的なことであり、今、自分に求められていることに没頭するということだと思う
50.われわれ、ひとりひとりが世界を変えられるかもしれない。だが、そのためには、今この瞬間に全体をもっと感じなくてはいけない。
51.心が深く開かれ、行動に移されること
※ 本連載は事実を元にしたフィクションです。
株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介
2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?