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リーダーシップ往復書簡 066

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。本連載も今年初の更新となります。

2021年も、ゆるくリーダーシップについて記載して、読者の皆さんに対して、少しでも気づきや示唆をご提供できればと思います。今年も、後半のQ&Aでは、読者の方からのご質問をお受けしたいと思いますので、リーダーシップにご興味ある方はお気軽にFacebook Messengerなどでご連絡いただければと思います。

2021年初めての更新なので、今回は、普通の読者の方からすると、やや頭のオカシイ(?)話を書こうと思います。

私は常日頃から「神がかった奇跡を起こしたい。」と思っています。もっと言うと「自分ならば奇跡が起こせるに違いない。」です。

新年早々、滅茶苦茶なのはよく分かっています。もちろん、私もアラフォーでもういい年齢ですので、「モーセの十戒」のように、人間が物理的に海を割れないことは十分に理解しています。

私は20代は企業再生、30代は経営コンサルタントをしていますので、社会人になってから、毎日ずっとロジカルシンキングを駆使して過ごしています。しかし、ここ最近は、論理的な帰結にならないことにこそ、逆に価値を見出してしまう自分がいるように思います。

いろいろな会社の経営に携わっていると、論理的な経営戦略以上に、極めて感覚的な経営理念、企業文化や会社のトップの「あり方」が、中長期的な経営成績に跳ね返ってくることが分かってきます。

リーダーは、プラグマティック(実利さ)さとヒロイックさ(英雄的)が両立していなければ、より多くの人を魅了するには不十分なのです。

過去の様々な英雄譚を見ても、その中で奇跡のようなエピソードがあります。英雄とまで表現するとミスリードかもしれません。近代の著名な政治家や経営者でも同じだと思います。

私は、ロジカルシンキングで合理的に辿り着く「やり方」だけでなく、さらに本質的な方法で、人や組織に前向きな変化を確実に生み出せるようになりたいと思うのです。

私は企業再生という仕事が大好きなのですが、理由は、様々な理由から後ろ向きだった人々が、前を向き始めて、自律的に歩み始める手伝いができるからです。魂に火をつけるとでも形容すればいいでしょうか。企業の再生とは、人の再生だと思います。

2021年は、多くの人が考える論理的な帰結を超越するような奇跡を起こして、より多くの人を魅了していきたいと思います。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

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【Q.66】
リーダーの時間の使い方で、仕事とプライベートの時間のバランスはどのように図るべきでしょうか?


<コメント>

昨今、小泉環境大臣が育児休暇を取得するなど、リーダーの時間の使い方に焦点が当たることが多くなっていると思います。

当たり前ですが、多くの場合、リーダーにも、家族や友人がいますし、プライベートな時間があります。

とはいえ、私は、リーダーは、できる限り、全ての時間を仕事に費やすべきだと考えています。できることならば、24時間365日を夢や目標のために費やすべきだと思います。

このようなことを言うと非人間的などと言われてしまいそうですが、口に出して言うかどうかはさておき、多くのフォロワーがリーダーに求めていることは、人間を超越した(非人間的な)ことだ思いますし、だからこそ、フォロワーはそのリーダーに追従するのだと思います。

私はリーダーとフォロワーの能力差はあまりないと考えています。そのため、差がつく部分は、その夢や目標に対する情熱ぐらいしかないと考えます。そのため、多くのフォロワーにとって分かりやすいのは、リーダーがどれだけ夢や目標に対して時間を費やしているかなのです。時間だけは全ての人に対して平等で、誰しも1日は24時間しかありません。

もしリーダーに素晴らしい能力があって、短時間しか稼働しなかったとしても、フォロワーが心から納得すればよいと思いますが、このような場合、目指している夢や目標のレベルが低い場合がほとんどだと思います。

一般的に達成したいことが夢と形容するようなレベルならば、フォロワーも多くの時間を費やさなければならないでしょうし、さらにリーダーはフォロワーよりも多くの時間を費やさなければならないでしょう。

また、リーダーは、家族や友人に対しても、この夢を追いかけている社会的な意義や、多くのフォロワーがリーダーに期待していることを説明して、共感して応援してもらわねばならないと思います。家族や友人も、フォロワーにしなければなりません。

リーダーは、24時間365日、目標達成のため、フォロワーのため、世のため人のために尽くさなければなりません。

厳しい言い方をしますが、もしそれが嫌ならば、リーダーとして壮大な夢など描かなければよいのです。人類は偉大です。もしあなたがリーダーとならなくても、誰かが代わりに、その夢を現実のものにしてくれるでしょう。



※この記事は、2021年1月2日付Facebook投稿を転載したものです。

株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介
 2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。

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