幸せな悲しみ
きのう「衣笠祥雄氏 お別れの会」で献花、衣笠さんの御霊とお別れしてきた。
会場はかつて衣笠さんが人生のホームグラウンドにしていた旧広島市民球場の跡地近くにあるリーガロイヤルホテル広島のホール。
その献花台までのエレベーターに、そしてロビーに、衣笠んの人生を彩ったシーンのひとコマひとコマが大ぶりなパネルで飾られ、大型ビジョンには初優勝を喜ぶ衣笠さんのお茶目なはしゃぎぶりや、カープを熱く語るシーンが映し出されていて、「衣笠さんの幸せな時間」がそこには溢れていた。
そのアプローチを歩み、立ち止まってスクリーンを凝視する僕たちの時間が「衣笠さんの幸せな時間」に同化し溶け込んで、幸せな時間を彼と共有しているという実感があった。
「お見送りに来た僕たちを、衣笠さんが見守ってくれている…」そんな感覚。
そして献花台に並んで献花する人々とともに、いつまでも会場を去りがたく佇んでいる人々ととともに「衣笠さんを失った悲しみ」を共有もできた時間…。
衣笠さんとつながる魂とともに、あらためてお別れを告げることができた。