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【スーツケース図鑑】体はデカくてもフットワークは軽い!デカかる Edge

どうも、三度の飯よりスーツケース、スーツケースの伝道師さとです。スーツケース、トラベルグッズのバイヤーの私が今日も大好きなスーツケースを解説していきます!

いつも私は機内持ち込みサイズのスーツケース愛用していて、30台持っているスーツケースの中でも25台は機内持ち込みサイズです。なのでついつい持ち込みサイズのレビューをしがちですが、長期の旅行となれば大きいサイズも必要になります。ということで、今回は特大サイズのスーツケースを解説してみようと思います!

デカかる Edge 基本スペック

デカかる Edgeはアジアラゲージ株式会社が展開する軽量ファスナーケースシリーズです。サイズが4サイズありまして、機内持ち込みサイズも勿論ありますが、100L超えの特大サイズを展開しているのが特徴です。
スーツケースの容量は1泊=約10Lで計算することが一般的ですので、特大サイズだと10泊以上の長期旅行におすすめです。

人気機能が満員電車。全方位に向けたスーツケース

いきなりマニアックな話にいくと誰も付いてこれなくなってしまうので、まずは基本性能からチェックしていきましょう。

ボディはピュアなポリカーボネート

まず素材はポリカーボネート、そしてバージンポリカ100%です。
ん?バージンポリカってなんぞや?って感じだと思いますが、これを説明するにはもうひとつリサイクルポリカというのを語る必要がありますね。スーツケースの成型時に出るロス部分などを使って作られるのがリサイクルポリカで、これを繰り返すたびに強度や発色が下がっていきます。
要はデカかる Edgeはピュアなポリカしか使ってませんよ~ってことです。ボディのクオリティには自信があるということですね。

さて、その他の機能を見ていきましょう!デカかる Edgeは人気機能が満載なんです。

特徴的な機能① 拡張式

どのサイズも容量が広がる拡張ファスナー機能があります。拡張することで走行安定性は多少下がりますが、容量が増えるのは単純にありがたい。旅行の帰りはお土産が増えたり、慌ただしくてパッキングも雑になりがちですからね。ただ、注意が必要なのがこの特大サイズ102L。拡張すると無料受託手荷物の最大サイズをオーバーしてしまう可能性があることです。この辺は各航空会社の規定を良くチェックしましょう。

全てのサイズに拡張機能が搭載

特徴的な機能② キャスターストッパー

電車の中などでスーツケースが転がっていかないようにキャスターを固定しておけるストッパー機能も大変人気の機能です。

キャスターをロックするレバー

このストッパー機能は本体前面のキャスターのみ固定するので、ストッパー機能かけたままうっかり2輪走行してしまっても動き出すことが出来ます。結構、ストッパー掛けたまま走行して壊してしまう方がいるんですよ~。

前輪に50mm径・後輪に60mm径のキャスターの大小輪仕様

そんなドジっ子のために、このスーツケースは前輪に50mm径・後輪に60mm径のキャスター大小輪仕様にしています。これによりストッパー機能仕様時の二輪走行もラクになるんです。
とはいえ、4輪のスーツケースの走行は2輪ではなく4輪走行が基本ですよ!キャスターの摩耗が均等じゃなくなってしまう原因になりますからね。

特徴的な機能③ HINOMOTOサイレントラン

そしてスーツケースの命ともいっていい走行性を支えるのがキャスター。こちらはスーツケースキャスター界のスーパースター、HINOMOTOのサイレントランを使用しています。サイレントランはその名の通り静音性が高いのはもちろんですが、加水分解という劣化にめっぽう強い点も評価の高いキャスターなんです。

静音性に優れたHINOMOTO サイレントラン使用

人気機能搭載だけじゃない!マニアックなポイントを深堀り!!

さて、少しマニアックな部分を掘り下げていきましょう。まずは開閉用のファスナー部分。特大サイズのスーツケースは海外旅行に使用する方も多いので、購入時にチェックされやすいのが開閉がファスナーかフレームかという点。フレーム式は衝撃を受け止めるので中の荷物への負荷が少ないという特徴がある一方で重い。ファスナー式は軽くて安価で、フレームと違ってゆがみにくいので割れ物が少ないのであれば利点が目立ちます。なので最近はファスナー式の流通が圧倒的に多いんです。

マニアックポイント①防犯ダブルファスナー

「でもファスナーって簡単に引き裂かれてしまいそうで不安だわ…」なんて気にしているそこのあなた!二重コイルを使用したYKK社製の防犯ダブルファスナーを採用しているのでその辺は抜かりありません。
まぁ…そもそも悪い人はフレームだろうがファスナーだろうが人の少ない場所に持って行ってこじ開けるので、どちらが安心とか無いんですけどね!

YKK社製の防犯ダブルファスナー

防犯面に強いだけでなく、荷物をパンパンにしたときのファスナー破損にも強いというのもダブルファスナーの特徴です。
ところで、このファスナー破損って皆さんが思う以上にタチが悪いんですよ。修理するときにはファスナー全交換になるのが基本ですが、交換前と同じ縫製の穴を通していかないと強度が落ちてしまうので技術的に難しく、修理代も非常に高額になる可能性が高いんです。(修理不可の場合も)
なので丈夫なファスナーが使われているのは非常に高ポイントです!

マニアックポイント②修理しやすいスライダー

そしてもうひとつ、ファスナーのスライダー部分を要チェックです。スライダー部分の取り外しがしやすいEYL機能搭載ファスナーになっています。特に外側のファスナーは障害物との摩擦によって壊れやすいものですが、強度的には10倍の設計になっているとのこと。さすが世界のYKKですね!

修理の容易なEYLコイルファスナー
画像引用:YKK株式会社

マニアックポイント③シリアルナンバー管理システム

なんと1台1台にシリアルナンバーが刻印されています。すぐにアフターサービスを受けられる優先サービスと連動しているシステムなんです。スーツケースの修理って結構時間のかかるもので、混雑期だと1か月近くかかる場合も…。
このシリアルナンバー管理システムにより、いざ出発の間近の対応でも間に合ったりするこのブランドならではのサービスなんです。この管理システムは知っておいてたら便利かも!!

シリアルナンバーの刻印されたプレート

あえて言おう!辛口評価ポイント

①万人ウケなボディデザイン

そもそもこのスーツケース自体、コンセプトとしてファッション要素を追い求めていないと思うので、こんなことを言うのもナンセンスなのかもしれませんが、よく言えば飽きのこない、悪く言えば普通の顔立ちです。個人的には持っていてテンションが上がるデザインというのも、スーツケースの楽しみ方なのでそこは少しマイナスポイントにさせてもらいました。

とはいえ、カラーバリエーションも豊富ですし、デザインのアクセントとして鏡面のコーナーパッドを装備していたりと、何もないわけではないので酷評というわけではないですよ。

②内装デザイン

ボディの顔はまだ良いとして…私が好きじゃないのは内装デザインなんですよね…。収納しやすい仕切りが両サイドに完備されているのは有難いですが、生地デザインは…ごめんなさい!好きじゃないです。
ブランドアイコンがデザインされているのでオリジナルの生地かと思いますが、縫製の糸がグラデーションだったりしてこだわりがありそうなのは伝わります。ただ、なんというかお子ちゃまっぽいというか、小学校の家庭科の授業で作ったナップザックを思い出してしまって。

もうこれは個人的な趣味嗜好なので、そんなことない全然いいじゃん!って方はスルーしてくださいね。

さて、今回は大容量スーツケース「でかかるEdge」でした。
大きなスーツケースって航空会社に預けてしまうので、細かい機能も少ない大味な印象を持ちがちですが、でかかるEdgeはアフターケアまで含めて細かい点も気にかけたスーツケースでしたね。アジアラゲージさんの今後も目が離せません!

それではまた次回のスーツケースをお楽しみに!


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