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「吹田の戦争遺跡をめぐる」の塚﨑先生が山田で講演会

9月8日、山一公民館で「吹田の戦争遺跡をめぐる」※の著者、塚﨑昌之先生の講演会が開催されました。

1年前、私はちょっとした偶然が重なり、本づくりのお手伝いをしたのです。その時に初めて塚﨑先生と会いました。長年フットワーク軽く調査研究をされておられ、日に焼けてスマートな先生です。
昨年2020年に発行された本には、先生が集められた貴重な資料を多数掲載してあります。また、多くの方に興味を持ってもらい、理解が進むようにと、メンバーで手分けして撮り集めた現在の写真を掲載したり、難しい歴史的用語は文中で説明をするなどの工夫がされています。見開きで1つの話が完結し、表紙には水や汚れに多少強い、PP(ポリプロピレン)加工をしています。(フィールドワークでも使う想定)

と、本の紹介に脱線してしまいましたが、塚﨑先生は、山田高校で教えておられた時に生徒と山田の旧海軍地下弾薬庫の調査をし、山田に住む人にも聞き取り調査を行っておられたそうです。

山一公民館では以前一度塚﨑先生をお招きしたことがあったそうですが、7年ぶりに来館いただいてのお話会でした。当時の講演会でも展示された、高校生と作ったジオラマを、桑原館長が吹田市の平和記念資料館から借りて再展示されました。

吹田スタジアムの下に眠る、海軍地下弾薬庫の話から、山田周辺~吹田市~大阪市内にわたる戦争の爪痕の話を豊富な知識をもとにお話しいただきました。本に書き足りなかったことや、当時の歴史的背景や状況などが語られ、また地元の戦争体験者の方から、話を聞くなど、とても勉強になりました。このお話会に参加された方が、後日体験者の方へのヒアリングをしたいと希望され、こうやって貴重なご縁がつながっていくのだと、改めて感じました。
当時先生とジオラマづくりをしていた山田高校の卒業生が、忙しい時間をぬって公民館に先生に会いにこられたり、山一地区以外の参加もあったりで、平日昼間の開催で、ご参加がかなわなかった方も多くいらっしゃいましたが、定員いっぱいでした。

塚﨑先生がおっしゃるには、「一番よいのは、実際に歩いてみること」とのこと。機会を見つけて、「吹田の戦争遺跡をめぐる」を手に、塚﨑先生やみなさんと歩いてみたいと思いました。

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