岡本太郎展@大阪中之島美術館
もう会期は終わってしまったのですが、備忘録として残しておこうということで。
新しく出来た中之島美術館、構想から30年かけて作られたらしい。
すごく考えられているんだろうなと思いつつ、建物の事はよくわからないのです(^◇^;)
2022年2月2日からのオープンだそうで、行くのは初めてです。
場所は大阪国立美術館の裏というか、北側にありました。
こんな美術館が並ぶってなかなか攻めてるなって思ってしまいました。
でも2館続けてみるのも有りなのかもしれない。
岡本太郎さん、大阪人なので万博の『太陽の塔』でお馴染みなのですが、他の作品だと渋谷のJRと井の頭線との連絡通路に飾ってある『明日の神話』と『TAROMAN』この3つしか知らないのですが、太陽の塔のおかげでよく知っている作家さんのような感じがします
館内に入って会場に行くまでにエスカレーター付近に『TAROMAN』の展示がありました
『TAROMAN』を知らない方にNHKのサイトで見れるのでご紹介(笑)
ちょっとシュールで面白いです。
今回は音声ガイドも良いと聞いてたので借りました。
安倍サダヲさんがナビゲーターを務められているのですが、岡本太郎さんになりきって喋ってらっしゃたりするので、なかなか面白いです。
またガイドを借りると案内のチラシを頂けるのですが、そこに番号が書いてあって自分だけのメッセージが聞けるおみくじ的なサプライズがあります。
私は4桁 友人は3桁の番号でした(何パターンあるんだ?)
両方聞きましたが、自分用の方が刺さるので、これはおみくじだと思います(笑)
展示は初期の作品から人生最後の作品まであり、盛りだくさんです。
初期の作品は空襲で焼けてしまったそうで、過去の画集から再現された物なのですが、3作品だけパリのアトリエで書かれたと思われる物が展示されています
パリ時代、アトリエのゴミ収集場から拾われた作品で岡本太郎のサインが見つかり本物だろうということで作品リストでは(推定)になってました。。
良い絵だ〜って思って捨ててある絵を拾ったってすごいですね。
捨てられてた作品なのでタイトルは無し
『赤い兎』
これが今回の作品の中で一番のお気に入りです!!
兎?どちらかというと狐に見えると思ってしまうのは私だけか?
何を表しているのか、何が一番好きなのか理由は分かりませんが、大好きです
今回は写真を自由に撮ってよく(動画は不可だったと思う)太っ腹な展示会なのですが、写真では作品から醸し出される空気感というかパワーというか、そういう物がやっぱり撮れないんですよね
作品は生で観に行くしかないですね
そう思いつつも撮って良いなら撮ってしまうんですけど(笑)
初期の作品達はなんとなく物悲しい感じがします。
太陽の塔でいうなら『黒い太陽』の雰囲気ですかね。
(展示画作品に黒い太陽もありました)
哀しいような怖いような・・・
岡本太郎さんの作品のイメージはパワー感あふれる作品ってイメージだったのでちょっと意外でしたが、色使いとか作品の雰囲気は初期の頃から確立されてたんだな〜って思いました。
そうそうお気に入り一番があるなら2番もありまして
こちらの『重工業』になります。
白ネギ・・・何故に白ネギ。
一瞬、ウェールズに関係してたっけ?と思ってしまいました(笑)
(ウェールズはリーキという西洋ネギが国花・国章なのです)
高度成長期の機械化に振り回される人々って感じですかね。
パリに留学されてたし、ネギは西洋というか海外国に翻弄される人々を表してるのかなっと思ってちょうどベンチもあったので座り込んでじっくり観させて頂きました。
いろんな作品に登場する人物がピクトグラムのような さるぼぼ のような感じがしてちょっと可愛く感じてほっこりします。
陽と隠が1枚の絵に感じられるのは、色使いもあるけど、こういうモチーフのせいなのかもしれないな〜
絵だけでなく彫刻作品もあります
『顔』
表の顔が光輝いているのに対して裏の顔は輝いてない
太陽の塔みたいです。
『 梵鐘・歓喜』
上段の人は飛び上がって喜んでいるように見えるから歓喜かぁ
っと思ってよくみると下段の人は魔物(?)に襲われて逃げてないか?
そう思って全体を見てみると、逃げ惑う人々って感じがするんだけど歓喜かぁ
「喜びすぎてうっかり姿を現してしまった魔物に逃げ惑う人々=歓喜」って解釈にしよう(笑)
『坐ることを拒否する椅子』
確かに(笑)
モグラ叩きみたいだわ。座れないけどペチペチ叩きたい(笑)
生命の樹の全景模型
これは是非とも太陽の塔の内部観覧に行って実物大で見て欲しいです。
でも、この大きさで全景を観れるのも嬉しかったです
展示の最後を締め括るのは未完の作品『雷人』
完成が見たかったな〜
この後の配色で怒ってるのか面白そうにしているのかが変わりそうですね
まだ顔が決まってない感じでいろいろ想像できます
見応えたっぷりの展示室を後して、入り口と同じ階に太陽の塔の模型を発見!!
太陽に塔に「ようこそおいで下さいました」と挨拶されていると思うのですが
横からみると
「こんなに観に来てるのか」と覗き込んでるだけなような気もする。
常に二面性(笑)
最後まで『岡本太郎展』でした
2022.9.22
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