スイスイ・ポッターと尿管の石 その4
どうもこんばんわ、すいすいです。どうも。
では、前回までのあらすじ
8/15の終戦の日の朝、いつものようにインターネット巡回(セクシーパトロールではない)後にトイレに行く何とまさかの血尿が!そんな緊急事態に一抹の不安を抱えながらもニヤつきながら「血尿 出た」などの検索ワードでググり、ネタの収集を行う。
が、その数時間後には案の定、仕事中にうずくまりその後に畳の上でのた打ち回る彼の姿が。
職場(ホグワーツ)から病院へ運ばれ、激痛の中で長い待ち時間を経て、苦しみながらも座薬挿入、診察を受けてやっぱりホグワーツの看護師さんのお見立てどおりの「尿管結石」の診断を受け、その後の点滴室では「ナースに途中で点滴のスピードを速められた疑惑」の中で「もう俺も大人なんだから野暮な詮索はするまい」と瞳を閉じる。
それから職場のに一言挨拶をしに向かい、横井さん作戦や土下座で平謝り作戦が頭をよぎるがお咎めなし。何と3日間の休養を命じられ、自宅に戻り臥床する。
その後も自宅では薬の効果もあり入民・覚醒を繰り返すも寝てるだけじゃ腹の中の石なんか動かないのでレンタルビデオ屋まで散歩し、機動武闘伝GガンダムのDVDを借り(エッチなのは借りていません)るなどして視聴する。
そんな自宅での休養を謳歌しつつハッピーな生き様をも晒す、変態介護職員の涙ありアナル喪失ありの変態日記。
悪夢の8月15日から2日後の17日の朝を迎え、痛みもほとんどなくなるも、薬は服用し、水分は摂取できるが、食欲が沸かず。ただ、薬の効果なのか身体がだるかった。
昼間は臥床して過ごし、夕方より活動開始し、お決まりのインターネット巡回(警ら)を開始、夜になると活動するというニートのような生活。
そして20時頃になり、無性に寿司が食いたくなった。
とにかく寿司が食いたい!よろこびの酒 松竹梅があればなおも良し!
そこで俺の心の葛藤がはじまる。俺のフェイバリットスーパーのオザムの寿司なんかじゃ今の俺のこの「欲」は満たされない!とてもじゃないけど満足できるはずない!
と、俺は1000円札二枚を握り締めて近所のくら寿司に向かって歩き出した。
俺自身、一人での外食はラーメン・牛丼・COCO壱くらい、他県へ遠出した時の一人マックや本当に追い込まれたときの一人ファミレスが限界のラインである。一人回転寿司のハードルの高さたるや、怖くて想像をしたこともない。
だが、そんな羞恥心を滅するほどの寿司に対する欲が動かざること山の如しの俺の心をつき動かす。
歩き出した俺にはもう一人回転寿司に対する羞恥心・孤独感など皆無!なんならこのまま一人でサマーランドのプールにでも飛び込みますか?くらいの気迫で進む。名前が進だけに。
ここで31のおっさんは
新たなステージへ突入しようとしている。
くら寿司に到着するやいなや、店員さんの「お一人様ですか?」との声掛けに「はい」と答え、カウンター席に案内される。
まだ若干混んでいた中でファミリーやらカップルなんかが待っている中で「どけ!俺が歩く道だ!」と言わんばかりに人垣をかき分けて進む。一人回転寿司テビューである。
俺と同じく一人回転寿司を楽しんでいる人間達のなるべく上流に陣取り、下流にいるお客に対して「お前らにはせいぜいイカやタコ・サラダ軍艦くらいがおあつらえ向きだぜ!」と言わんばかりに次から次へと流れて来る、まぐろ・いくら・サーモンやらを上流で次々にかっさらっていくという迷惑行為も慣行する。
最初からアクセル全開。
男はブレーキなんて踏んじゃいけないぜ!!
パクパクモグモグ食べる!食べる!食べる!空腹の胃袋に投げ込んでいく!もう、醤油をびたびたに浸した寿司は最高にうまい。
何をどの順番で食べようが、注文しないで食べようが、途中でプリンを食べようが、ワーワーピーピー文句をいう奴はいない。
一人回転寿司、ここに極まり
で、8皿ほど食べて「やっぱり病み上がりだお。お腹いっぱいだお」とほざきながら会計を済ませ、お金を払った後だったがカウンター席だとくら寿司のお皿ガチャガチャが出来ない事を思い出して、無性に腹が立ったので「チッ」と舌打ちを(心の中でしながら)店をでた。分かってくれるよねララァ
もちろん石を出す散歩の一貫のために徒歩で来たので帰りも歩き。寿司のお茶がうまくて6杯くらい飲んだ。で、帰って薬飲んで寝た。
18日。いよいよ休みも最後の日。朝から体調も回復し痛みもほとんど無いが、まだ下腹部に石がある感じ。飲み物を飲むと石が動く感覚はまだある。
たしかこの頃には借りてきたGガンダムも全部見終わったんでスターウォーズを見ており、相変わらず帝国の逆襲のハンソロとレイア姫の「I love you」「I know」の場面で涙し、落ちた涙も見ないふり(タッチ)
そして、夕方になり職場(ホ)に電話して明日からの勤務の事を聞こうと思ったが、やっぱり散歩しようと思って職場までの3.5kを散歩。
途中のコンビニで菓子折りのひとつを買って職場()に到着し、あたくしの階の課長が「T君大丈夫?」てな具合で話をしてくださいまして、事の顛末を話し、さらにはあたくしと同じ姓であたくしと同じく結石をやってらっしゃるので、色々と俺の痛み(激痛)を少ない説明で分かってもらえて良かったです。
んで、「明日から行けます。石は出てないけど平気です!」みたいな感じで、職場復帰確定。家に帰って相変わらずスターウォーズの続きを見て薬を飲み、明日への希望と世界平和を願い就寝する。
そして話は最終章「スイスイ・ポッターと尿管の石 その5 THE LAST」へ続く。