見出し画像

魔のメンヘラリクナビ(5/5)「カラダは正直なの」


------------------------------------------------------
cakesでの連載メンヘラハッピーホーム5話が公開されましたー!!!!!!!!!!!
【 仕事と私】取り締まって、私のスピード!【どっちも大事なの!】
https://cakes.mu/posts/12107

これはそのcakesで連載中のメンヘラ・ハッピー・ホーム第五話からのスピンオフ的な短編全五話のメンヘラリクナビの第5話です。(だから先にcakesのほうを読んでね)
--------------------------------------------------

ここまで、
「どんな仕事・職種においても当てはまるような働く上での心持ち」もとい魔術、をお伝えしてきたけど、そもそもメンヘラって、興味がある方向には爆発的に進めるけど、興味がないことには一切パワーが割けない!!

ただ、仕事となるとそうはいってられない。

やりたくない事案だって発生するし、書類制作が苦手だとしても請求書は作らなくてはいけないし、お金の計算もしないといけない。営業が嫌でも営業しなくてはならないし接客しなくてはいけない。そんななかで、モチベーションをコントロールして働かなくてはならない。私もそうだった。お金はもらっているわけで、好きな事ばかりやってもいられないし、嫌いな事もやらなきゃいけ・・・・

「あれ?」
ふと、本当にそうだろうかと立ち止まって考えてみた。

本当に私たちは、ストレスになるほどに向いてない事を、やらないと生きて行けないのだろうか?それをせずに生きて行く方法を、本当に真剣に考えただろうか?

私の場合は書類作成や事務があまりにも苦手で、そういうことをしようとすると、まるで高山病にかかったかのように酸素が薄くなり眠くなり体に力がはいらなくなりおなかが空いてクラクラして今すぐ走って逃げ出したい気持ちになるようなノリだった。どうしても、全わたしが、全身全霊で拒否している感じ。それが1時間かかる作業だとしたら、わたしは同じ1時間を使って、得意な事で結果をだしたほうが絶対に効率的だと思った。

コピーライターになりたいと思ったとき、経験はゼロだった。
ただコピーライターという職種の募集条件のほとんどが「経験者」であり、営業としての経験しかない私はその時点でアウトという見方もできる。
ただしそこで「道がない」と諦める人がいるとしたら、
頭つかってなさすぎである。

私の場合はそこで「私にとってのコピーライター最短ルートはなんだろうか」と考えた。結果「広告会社に別の職種で潜り込み、社内でコピーライターになりたいと言いまくる。勝手にコピー書きまくる」がベストと思い、事務職で潜り込んだ。社長に発注がきているコピーの仕事でも、一切頼まれなくてもコピー私も書きましたー!と言って提出していた。1年後、名刺の肩書きはコピーライターになった。

CMプランナーになりたいと思ったときも、経験はゼロだった。
コピーライター以上につながりと経験がないとなれない仕事だと気付いた私は、宣伝会議の授業に通い、そこで書いたコンテのなかで先生に褒められたものを持ち歩き、仕事で出会う広告界の人に見せて回った。たった一度だけ、ギャラはもらえないという条件でプレゼンに潜り込ませてもらうという運命のバッターボックスを手に入れたとき、3日徹夜して渾身の案を書いて挑んだ。企画としては意味不明すぎてダメすぎたんだけど、いま振り返ればあのはじめてのバッターボックスの現場にいた皆様が「頭がおかしい枠」でその後仕事をくださるようになり、その次の現場で別のプロデューサーの人に「博打枠」で呼んでもらったり、毎回のバッターボックスに身を削って挑んだ結果、それがリレーのように繋がり、気付けばフリーのCMプランナーになっていた。

去年の秋、コラムニストになりたい!と思った時もそうだった。
とりあえず様々な媒体に「コラムを書きたい」というメールをしたが、そもそも何も書いた事がないため当然返事は来ず、これではだめだ!と学び、noteでの執筆をはじめた。そして約4ヶ月後、cakesでの連載がはじまった。

そんななかでも、もちろん苦手な仕事をもらうこともあるし、
そのすべてを断っていたら生きて行けない。
そういうときは「こんな仕事がしたい」と言いまくるようになった。

とにかく仕事は受けるし全力を出す。そこにさりげなく「本当はこんな仕事がしたい」という勝手な変化球的企画書やメールもお供させるようにしたのだった。これをすることで、だいたい1年半後、まさかの本当に、やりたいことばっかりお願いされる様になっていったのだった。これは私の脳内では「やりたいことオセロ」という状況で、やりたくない黒丸の横にサッと偶然発注されたやりたい仕事、白丸を差し込み、はははと笑いながらサッと反対側にも白丸をかまして、結果全部やりたい白丸になってるー!!!!というイメージだった、、、、、、んだけどこれさすがに誰にも意味伝わらないという事わかってる!!!!!!!!!!!

リクルートで得た言葉のなかで、今でも重く心に残っている言葉がある。
結果がでないとき、その原因は、
「やっていないか、やりかたが間違ってるか、どっちかだ」という一言だ。

「やってない」は有り得ないので、なにかしたいことがあるなら、やりかたを考えて、それを実行するだけなのだ。

ところでこんな私にも、仕事の相談をしてくる人がいる。
「こんなところに転職したいんだけどどうしたらいいかな。今の仕事やめたほうがいいかな。」、、、こんなこと他人に聞いてる時点でその人は一生「やってない」で終わる人だと思う。

あなたの人生は桃鉄ではないし山手線ではないしこの世界のどこにも、行きたい未来に正しく運んでくれる乗り物なんてない。「正しいやりかた」を聞いてる時点であなたはもうやり方が間違ってるの法則!!!!!!!

カラダは正直である。そのカラダ自体が、動き感じ考え喜び挑み進み手に入れ呼吸し生きていく。つまり「そのやりかたが正しいかどうか」は、あなた本人にしか、わからない。

インターネットはおしえてくれない。
あなたが憧れるその人について書かれたWikipediaの「経歴」は、あなたに適応する地図ではない。
あなたにとって正しいかどうか、
間違っているかは、あなたたった1人にしかわからない。

このコラムを読んでる人のなかで「本気で仕事どうしよう・・・」と悩んでる人がいる可能性は極めて少ないと思うんだけど、もしももしもあなたがそうだとしたら、さらにはあなたが、苦手な事に力を発揮しにくすぎるメンヘラタイプである場合は、一度、マイナビもリクナビも閉じて、このコラムも閉じてみて欲しい。

本当に大事なことは、手書きを多用することでも、バキュームすることでも、私があなたを幸せにしますということでも、ドヤ感を強めることでもなんでもない。これはあくまで、私が私のカラダに向き合って試行錯誤した結果生み出した私専用の技である。

あなたにとってのリクルートナビゲーションは、あなたにしか書けない。

サポートしようと思ってくれてありがとうございます!どちらかというとサポートよりメンバーシップ入会がお得でおすすめです!届いた全部のお悩み相談に答えていて、過去記事読み放題『君の日常と混浴したい』(月600円)も読めるSUISUI CLUB〈メンバーシップ〉の欄からどうぞ!