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魔のメンヘラリクナビ(4/5)「処女なんて、言わなきゃわかんない」

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cakesでの連載メンヘラハッピーホーム5話が公開されましたー!!!!!!!!!!!
【 仕事と私】取り締まって、私のスピード!【どっちも大事なの!】
https://cakes.mu/posts/12107

これはそのcakesで連載中のメンヘラ・ハッピー・ホーム第五話からのスピンオフ的な短編全五話のメンヘラリクナビの第4話です。(だから先にcakesのほうを読んでね)
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ここまで、

プレゼンの資料作り<メンヘラマップ>
プレゼン前のヒアリング<バキューム>
クライアントへのスタンス<バージンロード気分>という、完全ヒルズ族のような気分で、まるで売れっ子ビジネスマンとしてご紹介して来た魔術ですが、がんがんいきます。

今回は、処女だと言う事を伝えるかどうかについて。
つまり初体験の仕事における振舞いについて!
特に感情豊かで表情豊かなメンヘラは、少しでも不安だったり怯えると顔にでてしまいます。
そんなメンヘラ、結論からいうと、
処女だと伝える必要はないし処女なんて言わなきゃわかんないわ!(本当の意味での処女はわかるかもしれない)



私は美大もでてないしクリエイティブを勉強した事もないのにクリエイティブディレクターをしている。
私は文章の書き方を習った事もないのにエッセイを連載している。
前にいた会社では全く未経験なのにキャスティングやイベント運営や、テレビCMの枠買いなどを当然のようにひとりでやりきらないといけなかった。
テニスの王子様でしたら、【こんなサーブきた→新技考える→新技習得→サーブ打ち返せる様になった】という流れがつくれますが、仕事の場合、初めてのサーブも完璧に返せないといけないので慣れたり練習したりする専用の機会なんてないです。学校じゃないから。詐欺でしょうか?違う!プロだ!

いま私が代表をしているSHY FLOWER PROJECTなんて廃棄花再生という、もはや先輩がいないジャンルであり、前例もなく、予想もできず、やったこともない仕事ばっかりである。

つまり常に素人であるが、代表としてディレクターとして仕切らなくては行けない。重要なのはまさに、【処女感をなくせ。ドヤ感がすべて。】
これだけである。

私は、ドヤ感なら誰にも負けない。(この一言が最大にドヤな。)

「やったことがない」なんて事、もはや今不安にすら思わない。もしも経験が少ない事により起こりうる問題が想定されるならば、事前にそんな事態が起きない様に防げばいいだけである。大抵の人は、「はじめて」だからって不安に思い過ぎなのだ。そしてそれを醸し出し過ぎなのだ。

昔だれかがテレビで話していた。
すべての「不安」は、「準備不足」からくると。

大事だから繰り返すけど「経験不足」ではない。「準備不足」だ。
想定して準備すれば不安なんて一切こない。びくびくする必要がない。
「堂々とできる自分になるための準備」をおこたらないこと。ただしこれはそんなに簡単なことではない。

起こりうるすべての良くない事態を想定して、それが起きた時にカバー出来る準備を隅々までしておかないといけない。つまり処女と言えども誰かに頼らず責任を押し付けず、当事者意識を持ち全方位処女対策をすること。これが重要である。仕切る仕事じゃなくても、もはや処女じゃなくても同じ。

転職面接の際も、社長の全書籍と全記事に目を通して挑んだ。キャスティングの仕事の際はその女優さんの5年分のブログを全記事読んで行った。思いついたやれることは【すべて】やった!という、準備不足感完全ゼロ!で臨むと不安は取り除かれる!


あとは、もう一つ、矛盾するようだけど処女ならではのとても重要なことがある。それは「わからないワードは即効聞け。」である。実際去年、某超絶有名百貨店でアートワークの仕事を受けた際、わたしは打ち合わせ中ほぼみなさまに「◯◯ってなんですか」「◯◯ってなんですか」の連打だった。

たとえばデパートとかにある棚とかハンガー掛け?みたいなののことを「什器」("じゅうき"と読む)というのだけど、それがファッション界の常識ワードだとしても私は初耳。一切おそるおそる感は出さず、潔く「什器ってなんですか?」と聞くと、ふつうに教えてもらえる。

あたりまえである。
話をすべて覆すようだが、こちらにたいした経験がないことなんて、相手は最初からわかっている。その業界において頻繁に名前をきいたこともないし賞もとってなかったら、ほぼ経験がないことくらい、わかっている。だからこちらがたくさん質問しても、馬鹿にせず教えてくれる。じゃあ、なんで、なんでそんな経験豊富ではない私たちに、仕事を、依頼してくれるの?!?!ここが重要である。

相手は、私たちの経験にのみ期待しているわけではないのだ。

他の仕事で培った技術や表現して来たものや結果、決してまったく同じ業界の仕事じゃなくても、こちらが持っているなにかに、ポテンシャルを感じて仕事をくれているのだ。(それでもあまりにも何故相手がこちらに何を期待してるのかがわからないときは「どの点で選んで何を求めてるのか」正直に聞くけど)

なんにせよ「処女」という点に関して不安なのは、処女本人、
こちらだけなのだ。


経験なんて、ただの思い出。
深呼吸して、幽体離脱して、自分をみてみよう。
実はいつの間にかものすごい価値を、あなたは持っていたのかもしれない。

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