やりたいことはあるのにやり方がわからないまま死ぬ人たち
「アクセルは全開なのに目の前に道がないから走れないんだよー!」
という人たちを良く見る。
たとえば。自分のブランドを大きな百貨店に売り込んだりしたいけどそんなツテないしどう連絡していいかわかんない!
たとえば。ライターになりたいけどライターを仕事にするのってツテも経験もないしどうやったらいいかわかんない!
たとえば。自分の主宰するイベントに芸能人に出て欲しいけど、こんな個人でツテもないしどう連絡したらいいかわかんない!
やりたい気持ちはこんなにあるのに、道がない!ツテがない!くやしい!
「道さえあれば」わたしだってできるのにー!
という永遠のティンカーベル。きっと一生その道をみつけられないで地団駄踏んで死ぬ、カーナビ待ちのティンカーベル。
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わたしは廃棄花を再生するブランドの代表をしていて、仕事内容は主に宣伝や営業。先日は、どこでも店舗出店の経験がないにも関わらず作りたての商品を持ってパルコで出店したし、また先月はパルコギャラリーでも展開し、来週はフジロックでフォトブース、秋は三越の催事で装飾とグラフィックデザインを取り仕切る。冬も埋まっている。
つまりけっこう大忙しであるが、美大出身でもなければアートも花もファッションも装飾も未経験だった私が、この仕事たちをどうやって手に入れたか思い出すと、元を正せば、すべて問い合わせフォームからだ。
わたしは「お願い」することを厭わない。
ここで出たい!ここでこれがしたい!と思ったらそっこう電話やメールをする。どこにか?インターネットで調べればでてくる連絡先にだ。
2017年現在、連絡先もなくお問い合わせ窓口もない企業なんて、まじで、ない。
最近でいうと
2年前、某団体と仕事がしたくて問い合わせメールをしたことをきっかけに、パルコの人を知り「お店だしたいです!」とメールした。これにより3ヶ月後、パルコで期間限定ショップが出せた。
他にも今年「名古屋市と仕事がしたい!」と思い、すぐに名古屋市のホームページにある市役所お問い合わせ窓口に電話して、こういう仕事したい!と伝えたら結果、一ヶ月後に仕事の依頼をもらった。
フジロックはふつうに応募フォームから応募した。
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インターネットの施錠率は下町以下だ。
扉は相当開かれている。
なぜみんな、お問い合わせ窓口を玄関だとみなさないのだろう?なぜ裏口からはいることを先に考えるんだろう?正面から入って断られるのが怖いから?一生叶わないで死ぬほうが恐怖なんだけど。
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わたしは、傷つくことを恐れるな!わたしみたいに強くなれ!と説きたいわけじゃない。
一度で良いから、1時間に10件くらい夢みたいな願望つまった問い合わせメールを出しまくって欲しい。ほとんど無視されるけど、3ヶ月に一回くらい返事が来る。その感動を経験して欲しい。舗装された道だらけのこの国で、耕したてのあたらしい道を一歩進めば、そのたびに勇気がつく。
地球の上に、土があり、アスファルトがあり、人の波があり、経験やコネの道ができている。つまりすべては地面でつながっている。耕して道を作って進む、それだけ!キラキラの羽根に一切土をつけず「どうしたらいいですかッ?」botなキャンペーンやめませんか?ということをここ2.3年急増したリアルティンカーベルたちまで届けてくれる緑の粉がnoteなんですよね?