数学的に考えて?鉄拳・ボルドギ?、それともボルドギ・鉄拳?


この記事の焦点は、禁断カウンターで受けることを焦点に置いています。一度公開後に確率の計算が間違ってたいたことが判明したので、2025-01-21に修正しております。

赤黒バスターでうけるには

赤黒バスターで盾が0枚のときに受ける方法は「ボルシャックドギラゴン」または「革命の鉄拳」でしょう。赤黒で受けるとは、この2種のカード、正確には3種のカードを駆使してどんな攻撃も防ぐということ

確率と反撃において、カード2種類は0トリガーとしてどのような役割を持つか


0トリガーとその仲間たち[1]

革命の鉄拳

・基本的な効果
相手のダイレクトアタックしているクリーチャーを破壊することにある。しかし、今回注目するのは、最後の一文「この呪文を唱えた後、墓地に置く代わりに山札に加えてシャッフルする」である。
・確率上の位置づけ(筆者の定義)
非公開領域を含めて山札をシャッフルし、デッキ内の"はずれを1枚増やしたうえ"で、ボルシャックドギラゴンの再抽選をする。
*一般的には、非公開領域とは山札と封印、それにシールドのことを指すが、今回はシールドが0枚であるので「山札と封印」のことを指すと約束する。

ボルシャックドギラゴン

・基本的な効果
相手のダイレクトアタックしているクリーチャーを破壊することにある。しかし、今回注目するのは、禁断開放をして受けるという観点から「コマンド」に注目する。コマンド・クリーチャーをバトルゾーンに出して、封印を外して禁断開放という流れである。
・戦闘上の位置づけ
禁断開放をして相手の攻撃を中断させ、反撃する。

実際にどの宣言順がいいのか考える

ここでは、サンプルリストと当時の状況、初歩的な確率の考え方から

赤黒バスターのサンプルリスト

バトルアリーナにおける赤黒バスターのサンプルリストは以下である。

丸小糸チャンネルより引用[2]

当時の状況

以下の状況では、選ばれないアンタッチャブルがダイレクトアタックをしているため、ウバル選手は禁断開放をして受けなければならない。
つまり、「ボルシャックドギラゴンの1枚目でコマンドクリーチャーをめくる」か、もしくは「2回連続でボルシャックドギラゴンを成功させる」かになるわけだ。しかしウバル選手のハンドには、1枚の革命の鉄拳がある。これが今回の主役となるわけだ。

ダイレクトアタックされる前の様子[3]

非公開領域におけるコマンド・非コマンド・はずれの枚数

<非公開領域>
・コマンド    11
・非コマンド  6
・はずれ         3
・計 20

今の状況における目的は(再掲)

「ボルシャックドギラゴンの1枚目でコマンドクリーチャーをめくる」
or 「2回連続でボルシャックドギラゴンを成功させる」
つまり、封印を2枚はがすことになります。

さてどうしましょうか、宣言は-(奇天烈シャッフ)

・ここで考えられる宣言の順番は以下です。
①鉄拳→ボルドギ→ボルドギ
②ボルドギ→鉄拳→ボルドギ
③ボルドギ→ボルドギ→鉄拳
この場合、ボルドギとボルドギは一緒なので、3!/2! をすることができて、並び方の通りは、3通りとなるわけ。宣言の順番の種類はこの3種類で決定である。

・①について
革命の鉄拳の役割の項でも述べた通り、「はずれを1枚増やして抽選することになる」になるので、明らかに論外です。今回は封印を2枚はがすのが目的なのにはずれを増やしてどうする。という考えもある上に、そもそも破壊する効果に期待しないのであれば、「再抽選すること」のみを目的とすることになるので、鉄拳は①では打つ必要がない。
>結論この択は、数値を出す前になし

以下の②および③では、先に宣言するボルドギをボ1とし、後の方をボ2とする。

・②について
この宣言の順で封印を2枚落とせる確率を考えてみる。
まずは、起こるパターンを考える。
i. ボ1でコマンドがめくれる。あとはどうでもいい。
ii. ボ1で非コマンドクリーチャーがめくれる。再抽選後、ボ2でクリーチャーがめくれる。
ii. ボ1ではずれがめくれる。再抽選後、ボ2でコマンドがめくれる。
*ここで気を付けるのは再抽選することではずれが1枚増えることだ。またクリーチャーをめくると非公開領域枚数が減るのにも注意。(封印についてははがれるが、いまさら宣言順を変えられないので非公開領域とのまま扱う。)
各種の確率を求めていく。(確率の母数は非公開領域の枚数とする)
<i>
1回めくれれば、どうでもいいのでボ1でコマンドがめくれる確率となる。
ボ1→ 11/20
<ii>
ボ1→ 6/20 
ボ1→ 16/20
<iii>
ボ1→ 3/20
ボ2→ 11/21
すべて足すと、
11/20 + 6/20*16/20 + 3/20*11/21 = 0.8685…
ゆえに禁断カウンターできる確率は、87%である。

・③について
この宣言の順で封印を2枚落とせる確率を考えてみる。
まずは、起こるパターンを考える。
i. ボ1でコマンドがめくれる。あとはどうでもいい。
ii. ボ1で非コマンドクリーチャーがめくれる。ボ2でクリーチャーがめくれる。
*②と同様に注意して計算する。
<i>
ボ1→ 11/20
<ii>
ボ1→ 6/20
ボ2→ 16/19
すべて足して、
11/20 + 6/20*16/19 =0.802…
ゆえに禁断カウンターできる確率は、80%である。

結論

結果として、6%ほどボルドギ→鉄拳→ボルドギの順の方が優位であったことが分かった。しかしながら、これを大会のあの限られた制限時間内で行うのは無理な話なのでこの記事を使って、誰かを攻撃することはやめてもらいたい。

というのも、今回は非公開領域にあまりにも非コマンドが少ないことが要因でこの確率の差が生まれていると考えられるからだ。おそらく非コマンドの見えている枚数によっては、③の方が優位になる場合もあるだろう。

人気があれば、②と③の損益分岐点についても書いてみたいと思う。

最後に

あとがき

計算には自信がないし、確率は高校の数学でできなかった思いでしかないので嫌でしたが、自分でも思考を整理したいと思い書きました。許可はとっていないので参考文献に記載させていただきました。何かありました筆者のX(@suisui_staple)に連絡をお願い致します。

また、バトルアリーナに出た方本当にお疲れさまでした。何千人もの前でプレイするのは怖いものだと思いますが、非常によくプレイしていたと思います。(少し上からですみません。)次は私が立てるといいなと思います。

参考文献

[1]デュエプレ公式サイト
この記事内の画像については、デュエプレ公式サイトより引用させていただきました。

[2]丸小糸チャンネル
赤黒バスターのサンプルリストおよびBAWINTER2025中の当時の状況については、丸小糸チャンネルの動画を参照させていただきました。

[3]当時の状況については、デュエプレ公式のバトルアリーナ2025WINTERを参照させていただきました。



私の計算に使ったエクセルと公開領域の枚数について。


公開領域のカウント


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