場所はいつも旅先だった
旅とは何か?
旅先という言葉を聞いて、日々周りに飛び交う言葉からそれに当てはめてしまう。リゾート、風光明媚な、温泉旅館、非日常、、、絶景が見れたりそんな描写を連想してしまう。
松浦弥太郎著「場所はいつも旅先だった」ではサンフランシスコやニューヨークのエピソードを中心に旅先での日々を描いたエッセイだ。旅とは何か、美しさとは何かなど筆者の考え方にも触れられる。特に人との出会いを大切にしていることが文章から感じられ、友人との何気ない普段の会話が心地よい。恋人との赤裸々なエピソードにも人間味を感じ、親しみを覚えやすい。読んだ人は筆者の視点で切り抜かれた海外の暮らしを旅するように覗かせてもらった気持ちになるだろう。
旅とあるが、旅=非日常ではない。ここでの旅は日常の描写がとても多く含まれていたりする。風光明媚な風景を文章で描写するよりも自分の内面との精神的なやりとりが多い印象を持った。
こんな考え方も一つ一つのエッセイの文章に染みているんだなあと思う。
私の日常240517
朝起きてパンをかじる。そしてコーヒーを口に含む。アパートの縦窓から入り込む光をぼんやりと眺めながら今日の曜日を気にする。燃えるゴミの日か。毎朝7時ごろ無意識に確認する癖がついている。ボサボサの頭のまま隣人となるべく会わないようにゴミ捨て場へ向かう。
「朝、起きた。」
NOTEを書く前の日記はだいたいこんな感じだったはず。
普段の出来事を感情の動きや空間の雰囲気をもっと文章で表現することができたら。日常を私なりに文字を起こして切り抜くことができたら。これらが旅になっていけたらいいなと思う。普段の生活も心を動かして過ごしていたい。
旅を楽しくする
私が読んだ中ではバークレーからニューヨークに移り住む話、ステキな朝食のためにカフェの駐車場まで借りている友人の話がなんだかとても好きでした。
それにちなんで海外の施設と朝食のおすすめもご紹介しています。ぜひ覗いてみてください。