質問コーナー:吹奏楽、マーチングをより多くの人に知ってもらうには
「吹奏楽やマーチングをより多くの人に
知ってもらうためにはどうすれば良いか?」
といった趣旨の質問をいただきました。
以下が詳細な内容です。
Q
子供の数が減少を続ける中、何処の団体や協会、
学校も吹奏楽、マーチングの普及に
苦心されていると思います。
世界的に見ても、日本は学校のクラブ活動としての
吹奏楽が人気がある(特に女子に)のも事実ですが、
今後絶対的な学生の数が減る中、
更なる普及をはかるには吹奏楽の世界に縁がない人、
興味が無い人を取り込む必要があると思います。
取り込むというと言葉が悪いのですが、
吹奏楽やマーチングを知らない人にこそ
素晴らしさを知ってもらう必要があると思います。
ところが、そういった活動をしている協会や団体は
驚く程少なく、殆どは内輪受け
(既に吹奏楽に興味がある人)への演奏で
終わってしまっています。
吹奏楽もマーチングも音楽です。
どんなに立派な演奏演技をしようと吹奏楽に
興味が無い人にも聞いてもらえなければ単なる
内輪受けの自己満足で終わってしまいます。
もちろん中には一般受けを狙った団体もあるのですが、
それらの殆どは人気の歌謡曲やアニメ曲、
ディズニーに終始している事が多いです。
※一部省略
歌謡曲はボーカルが無いと殆どの場合
ボーカル入りの原曲には勝てません。
中には懐かしの演歌やYMCAを演奏する
バンドもありますが、それは数十年前の部員の
保護者の為のものであり、今の部員の保護者の
世代にどれだけ届くのか?
※一部省略
これまでがそうだったから演る。
そんな感じでしょうか?
吹奏楽の魅力を示す為には吹奏楽だからこそ魅力的に
表現出来る曲を演るべきだと思っています。
もちろんマーチングもそうです。
同じメンバーで同じ曲を演奏すれば座奏の方が
上手く吹けるはずです。
だからこそマーチングでしか表現出来ない事を演る事で
魅力が伝わるのだと思います。
沢山の方に聴いてもらう事で生徒達の力になり、
喜び、悔しさ、成長にも繋がります。
出来れば吹奏楽とはなんの関係も無い大きなイベントで、
各団体に発表の場を与えられれば良いのですが、
お金の掛かる事ですからスポンサー等も含め
難しいかも知れません。
地域移行も含め、今後はスポンサーがとれる団体
というのも生き残りに必要なのかも知れません。
耳さんは今後各団体は将来に向けてどんな活動をすれば
良いとお考えですか?
ーーーーーーーーーー
A
今まで吹奏楽を知らなかった人に興味を持ってもらうのは
難しいですよね。しかも、一時的な関心だけでなく、
継続して興味を持ってもらうとなると、さらにハードルが
上がると感じます。
質問者さんの考えに共感しつつ、私なりに感じたことを
お伝えします。
私自身、SNSで吹奏楽関連のものや自分の演奏動画を
発信しており、ショート動画に力を入れています。
中には115万回再生されたものもあります。
その中で実感しているのは、
「誰もが知っている曲」を使うことで、
多くの人にアプローチする「入口」を作るのが
非常に効果的
ここから先は