定期演奏会の集客を左右するポスター②


吹奏楽民のみなさんにとって、  
一年間の集大成となる定期演奏会。  


今回は、そのポスターやフライヤーについて
思うことを書いてみます。  


【ポスターが目立たせたい情報と

お客さんが知りたい情報にズレがある】


この点について少し前、ある指導者の方が
まったく同じことをおっしゃっていたので、
ほぼその考えを参考にしていますが、
私なりの意見も交えつつ書きます。  


もし私がお客さんなら、以下の順番で
情報を確認します。


① どこのバンドなのか  

② どんなプログラムなのか  

③ 日時・場所  

④ チケット料金  


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 ① どこのバンドなのか

これが最も重要だと思います。  

知名度のあるバンドであれば、
ポスターが目に留まった時点で興味を引けます。  

地元の学校や一般バンドであれば、
卒業生や近所の方が自然と関心を持つでしょう。  


先日、とあるジョイントコンサートのポスターを
見たのですが、出演バンドの名前が
豆粒くらいの大きさでしか載っておらず、
これではポスターを見た人も
「なんか演奏会があるんだな〜」程度で
終わってしまうと思いました。  


また、「第〇〇回定期演奏会」という表記について
ですが、10周年記念や特別な演奏会であれば
目を引く要素になりますが、通常の演奏会では
あまり重要視されないのではないかと感じます。  


 ② どんなプログラムなのか

知名度のあるバンドだからとて、
それだけで聴きに行くとは限りません。  

プログラム内容に魅力があれば、
「行こう!」と決断するきっかけになると思います。  

逆に、魅力的なプログラムがなければ興味を
失ってしまうこともあるので、
ここは重要なポイントです。  



 ③ 日時・場所

①と②をクリアした上で、
日時や場所が都合に合えば「行こう!」となります。  

特に日時については、前回の記事でも書いたように、
できるだけ早い段階で告知することが非常に重要です
(1か月を切ってからの告知では効果が低いと
感じます)。  


場所に関してですが、街中に貼られるポスターは、
開催されるホール周辺に掲示されることが多いので、
直接的な影響は少ないかもしれません。  



 ④ チケット料金

①②③をクリアしていれば、アマチュアバンドの
演奏会の場合、料金が有料でも聴きに行くことを
躊躇することはほとんどありません。  

むしろ、有料であってもリーズナブルな
価格設定が多いため、アマチュアバンドの
強みとしてアピールできるポイントだと思います!



デザインについて

デザインに凝りすぎて英語表記が目立つポスターの場合、場合によっては「何の宣伝なのか分からない」と
スルーされる可能性もあります。  

もちろん、海外の方に向けた告知や、
戦略的なデザインテクニックを駆使した
ポスターなら話は別ですが、自作の場合は
よほど自信がない限り、分かりやすさや、
お客さんが知りたがっている情報を優先して
見せることが大切だと思います。


いろいろ書きましたが、それでも手書き特有の味のある
デザインで妙に惹きつけてくるポスターもたまに
見かけるので、それをみるのが楽しかったりもします。

「お客さんに来てほしい!」という気持ちは、
デザインやレイアウトにも表れるとおもいます。
ポスターやフライヤーを通じて、
その想いがしっかり伝わるといいですね。