能登半島の震災に関するSNS投稿を見て思ったこと2


能登半島の震災から1週間が経ちました

未だ救助活動も続いており、予断を許さない状況になっています

吹奏楽とは直接関係があることではないのですが、どんな方にも当てはまることなので

これまで震災に対するいろんな方の反応について思ったことを書こうと思います

私が見るXのタイムラインではふだん吹奏楽関連の投稿が流れることが多いのですが

この1週間はほとんどが震災関連の投稿でした

救助活動を称賛するものから国の対応について批判をする投稿、そしてそれをさらに批判する投稿と

かなり混沌としています

これを見て私は大学時代に受けた心理学の授業で先生が話していた内容を想い出しました

「人は極限状態になると自分でも思いもしないような反応をしてしまうことがある」

というものです

たとえばヒステリーを起こして叫ぶ、自分の体を叩き出す、笑い出してしまう、などです

それは人によってさまざまで、個性なんだそうです

なのでそういった行為に対して

「こんな非常時になんで笑っているんだ、けしからん!」

と言って終わらせることもできるんですが

「ああ、この人は今それだけ極限状況なんだ」

というふうに捉えられれば、いつもよりは俯瞰して見ることができ

こちら側に余裕ができるのかなと思います

SNSの投稿でも誰かを批判する投稿が多く見られますが、それも

「この自分ではどうすることもできない状況に対して

何かしらの反応をして処理したい」

という気持ちの表れなんだと思います

そういう私もこの文を書くことで何か落ち着かせたいという気持ちがあるのだと思います

もちろん度が過ぎた内容であったり、デマ情報を流すなどの行為はよくないことですが

非常時に人はそれぞれ自分の中にあるものを処理したいという行動が現れるのだなと

改めて思うのでした

音楽をやっている方で今回の震災に対しボランティアで慰問演奏をしたい、

動画を投稿して少しでも見てくれる人を元気な気持ちにさせたいと

考えている方もいらっしゃるかと思います。それもこのような反応の一つだと思いますし

芸術の根本だと思います。ただ

「自分が処理したいのか」「それとも元気づけたいのか」

この気持ちが整理されていないと相手に届くものになるかは変わってくると思うので

私も今後何か慰問演奏など関わる際は気をつけておこうと思うのでした

2023.1.9