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休日の果てに透明となる
たくさん休むと透明な気分になる。
自分が透明人間になった気がするのではなく、自分の足元が透明になったような感覚。
もしくは、後ろから吹いた風が自分の体に引っかかることなく前へ流れていったような感覚。
または、見上げた空がとても高くて、吸い込まれて飛んだ後にストンと落とされた気持ち。
初めてミントガムを食べた時の感覚。
不気味で機械的で不安定で空虚な。
おそらく、脳みそのアドレナリンやセロトニンが切れたのだろう。
行動する動機がひとつもなくなった瞬間。
普段は目を逸らしている現実そのものを色眼鏡なく感じた瞬間。
幼い頃は、この感覚がすごく嫌で不安になった。
今日という時間が終わるから、こんな気持ちになるのだと思っていた。
何度も体験しているうちに、これは操作のできない突発的な体験なのだと受け止めるようになった。
忙しい日常のエアポケット。