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塚本さんと会った【勝山】

某下水処理場が一般公開されるけど興味ありませんかとユラリから情報をもらいまして、そりゃ興味あるので行ってきました下水処理場。勝山です。

まずは昔話を。
高校生の頃、友人から青春18きっぷで東京に行ってみないかと誘われ、行くと即答し後日意気込んで電車に乗車したは良いものの初っ端から座った途端に隣の車両から入ってきたオッサンにキスされんのかってくらいに顔を近づけられて「あー足が痛いわー腰が痛いわー」と脅され(あれは困ってなかった。脅されたという表現で間違いない)怖くなって席をゆずったら、おれたちを馬鹿にするように「ありがとな〜!」とものすごく大きい声で礼の言葉を言われ、恥ずかしいわ情けないわで隣の隣の車両に逃げるも座ること自体怖くなってしまった少年勝山とその友人はやがて先に座った奴が負けみたいな雰囲気になってしまって東京に着く頃には足腰とメンタルがなんかもう一言では現せないくらいマイナスの方向かつ複雑な状態になっており、カラオケボックスにでも入って休もうと人混み掻き分けどこかの(忘れた)地下街を歩いていたら友人がバイト先の先輩とばったり偶然遭遇し、結局20分くらい盛り上がって喋っているのを横目に何の興味もない小物屋さんで何となくイヤーカフなんかを眺めながら「どこに行ったって知ってる人に会う時には会うんだな」と思い、以来、福岡に行こうが北海道に行こうが台北に行こうが知ってる人に会うんだろうという確信だけはいつもあって、だから「あ〜偶然!」というより「あ〜必然!」という気持ちが強いのだけれど、まさか下水処理場の一般公開というタイミングで塚本さんに会うとは思ってなかったので驚いた、という話です。長くてすいません。

いい笑顔

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