6,000円の記事【勝山】
勝山です。
彗星本公演の台本準備のため図書館に通い詰めているのですが。
さる6月17日。
図書館に飽きましてね。
調べているジャンルに関する本が少ないこともあり、目ぼしいものは目を通してしまい、次は少しでも目的の情報に関する物事が書かれていたらラッキー程度で開いた本に割と大きな虫が挟まっていたことがきっかけとなりまして、ワタシは図書館からそれこそ逃げるように駆け出したのであります。
曇天の熱が地表を重苦しく覆い尽くし、暑苦しさが体に纏わり付いて離さない、肌と衣服の狭間で粘つく汗が心から心地悪く感じる、そんな午後1時前後の出来事です。
ワタシはMotorradに颯爽と飛び乗り、ヘルメットを曇天の空に放り投げ(そしてそのヘルメットは重力に身を任せ頭へと一直線に落下しワタシはヘルメットを被るのです)、イグニッションオンなわけでビュンと走り出しました。
目指すは灯台。
ワタシはいつだって目的を、目的地を見失ってしまいます。
それは指標を見失ってしまう故です。
ワタシの指標は灯台です。
どんな暗い海で迷ってしまったとしても、母なる大地は此処だよと手招きするようにクルクルと(いや狂々と)まわる灯光に向かって船を繰るのです。
船に乗せた貨物はもう既に価値がないというのに。
寄り道をすることにしました。
図書館は大きな大きな緑豊かな公園の隅にドシンと腰を下ろしておりまして、その公園の傍にまるで花を添えるように佇む施設、「都市緑化センター」に。
Motorradからふたたび地上に降り立ち、施設を散策。
イベントとして多肉植物の展示をしておりましたが、廊下を横一列に並んで歩く壮年女性の群れに阻まれ展示室内に入ることは叶いませんでした。
なので屋外にある水たまり(としか例えようのない趣きの池)に棲む小さなちいさな生物をずっと目で愛でておりました。
さてふたたびMotorradにまたがりイグニッションオンのち疾走そして周辺の民家を威圧するように海辺に建てられた商業施設の定められた駐車場にMotorradを停め置き、ワタシはその時やっと熱の籠ったヘルメットから解放されるのです。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?