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青い薔薇に寄せて

 皆さんこんにちは。いかざこです。
 前回はサーバのあり方などについてお話しましたが、今回は私が関わらせていただいた企画についてつらつらと書いていこうと思います。

いにゅい〜

 それは去年の10月末のこと。すいせいこーどは、にじさんじ所属のVtuber戌亥とこさんのソロライブ開催で沸きに沸いていました。なんととこちゃんのソロライブに、すいちゃんがゲストとして参加するということではありませんか!もともとお二人は個人的な交友があったり、なぜかさんばか推しがすいせいこーどに多かったりで、この新情報に多くの人が喜びを示していました。 

 かくいう私もさんばか推しの星詠みで、久々のリアルライブに心を躍らせていたのをよく覚えています。そんな中、すいせいこーどの管理者の間で一つの企画が持ち上がります。

フラスタを贈ろう

「すいちゃんととこちゃんにフラスタを贈ろう!」そんな企画が持ち上がりました。

 フラワースタンド、通称フラスタとは祝い花の一種で、たくさんのお花やイラストボードでライブの出演者の方にお祝いを贈るものです。もともとアイマス界隈でこの文化に接していた私たちすいせいこーど管理者は、絶好の機会だとこの企画に取り掛かることになりました。

 ところがここで、一つ問題にぶつかることになります。ライブの情報が出た10月下旬当時、フラワースタンドに関するレギュレーションが公開されていなかったのです。通常、演者の方にフラスタを贈る際は主催側で指定されるサイズに合わせるなど、レギュレーションを守る必要があります。この時点では、フラワースタンド及び楽屋花の類いはそもそも贈っていいのかどうかすら定まっていませんでした。

 このレギュレーションが出るまでは動けない。そんな歯痒さのまま、私たちは待ち続けることになります。実際にフラスタを贈ってもいいことが判明したのは、ライブまで1ヶ月を切った11月中旬のことでした。えっ、遅くない?

???「間に合うのか?」
???「間に合わせるんだ!!!」

 こんな会話が繰り広げられそうな、カツカツのスケジュールで私たちは作業に取り掛かりました。

〆切との闘い

 幸いにして、行動計画は立てていたこと、イラストのお声かけはさせていただいていたことなどもあり、レギュレーション公開直後から動き出すことができました。お花屋さんには翌日から打ち合わせをさせていただき、予算との兼ね合いの中ご相談をさせていただきました。

 当初、ギリギリに決まったフラスタ企画だったこともあり、フラスタは少ない口数、つまり低予算でコンパクトなものを作る方針でした。バルーンでかさ増ししたり、生花にするか造花にするか……予算のファクターはいくつもあります。できるだけ無駄なく、それでいてとこちゃんとすいちゃんに胸を張ってみせられる出来のものを目指しました。

 しかしここで、嬉しい誤算が生じます。支援者の人数が予想をはるかに上回り、予算に余裕ができたのです。皆さんの支援は当初の予算を大きく超えました。そうすると、今度は「いかに節約するか」よりも「いかに予算を使い切るか」が問題になってきます。集めたお金はすべてフラスタに還元しなくてはなりませんから、今度は使えるところに沢山お金をつぎ込んでいきます。お花を使った細かなモチーフデザインとして、すいちゃんの彗星アイコンととこちゃんのモチーフデザインとして肉球を作ってみたり。そもそも小豆色と青色というお花としては珍しいトレードカラーでお花を統一したり。皆さんのご支援で、どんどんフラスタは豪華なものになっていきました。

 お花屋さんとの打ち合わせの中では、お花を贈る相手がどんな方なのかもしっかりお伝えしました。もともとアイマスなどでフラスタ制作の経験があるお花屋さんでしたが、Vtuberに向けたフラスタは初めてとのことで、「まずVtuberとは……」「どんな想いを込めるか……」といった事を話し合いました。

 そしてさらに、すいちゃん個人宛への楽屋花も用意することになりました。こちらは会場に展示されるものではなく、宛先もとこちゃんとすいちゃんの二人宛ではなく、すいちゃん個人宛のものです。小さな額縁のような箱の中に、彗星を描くように楽屋花をデザインしました。

 ギリギリの締め切りの中、そうした様々な調整・デザインなどを経て、12月10日。ライブ当日を迎えることになります。

ホントにできてる(感動)

 ライブ当日。いかざこなど数名の姿はZepp YOKOHAMAのライブ会場前にありました。設置された場所は現地チケットを持っていないと入れない場所とのこと。現地チケの抽選に漏れた私は、イープラスに恨み節をいいながらも会場のエントランスを覗いてみると……

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アレか!?アレだよな!?

というわけで完成したフラワースタンドの写真がこちら。

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 超絶キュートなイラストは虎影屋さんに描いていただきました。


 短い納期の中、最高のイラストを描いてくださいました。いやマジで二人が背中合わせになりながら笑顔でマイク握ってるの構図完璧でライブの諸々を思い出したり二人の関係性を感じて執筆中に泣いています   え?涙?

 すいちゃんの方には星のバルーンを、とこちゃんの方にはお給仕の時の銀のお盆をイメージして丸い銀のバルーンを浮かべて貰いました。そして下に付いているボード見てくださいこれ!こんなに沢山の参加者の方にご支援をいただいて、皆さんの力でこのフラスタを形にすることができました。

 支援者の皆様、本当にありがとうございます。

 そして楽屋花の方がこちら。

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 私も創作オタクの端くれとして、花言葉要素をもりもりにした楽屋花です。青いバラの夜空、カスミソウの星たちの中、羽根を尾にして流れる白いサザンカの彗星。それぞれに花言葉を込めました。青いバラは『夢叶う』、カスミソウは『純潔』、白いサザンカは『愛嬌』『困難に打ち勝つ』。

 この当時、「やっぱり推しに贈る花なら青いバラでしょ!」と思って特に青いバラを推したのですが……今考えると、やっぱり夢を沢山叶えていっているすいちゃんにはこのお花が一番似合うのだな、と実感しています。Blueroseの名を冠した曲が発表されたとき、言葉にならない感動が私の心を動かしたのをよく覚えています。

不可能さえも乗り越えて

 これからもすいちゃんのアイドルとしての活動は続いていきます。時勢が好転すれば、またリアルライブに出演することもあるでしょう。もしかしたら次は、すいちゃんのソロライブかもしれません。

 きっとその時には、同じ想いを何倍にも膨らませて、また同じ花を贈ることでしょう。

 私の目に映った青く煌めく星は、今も燦然と輝いています。


すいせいこーど/SuiseiCord Admin
いかざこ @prof_ikazako

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