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映画「パルプ・フィクション」感想

※ネタバレ注意
観たきっかけは、私の好きな吉岡里帆さんの写真集でオマージュされて気になっていたから。それに有名で、色々賞を取ってる作品だったので、興味が湧いて見てみた。

正直、前半30分くらいは何が面白いんだ??って思わず首を傾げてしまう感じだった。

下ネタやFワードが飛び交う会話はあまり中身がなくて退屈だし、登場人物の名前と関係もよくわからないし、ドロドロした裏社会での出来事はとにかく怖いし、一体何が面白いの?!みたいな。

昔の映画だからか、CGで魅せる!みたいなのはあまりないのもあって、淡々と進んでいく感じがしたのも退屈に感じた理由かな。

聖書のくだりも、キリスト教ではない私にはピンとこなかった。英語とか、英語圏の文化に詳しかったらもっと楽しめるのかなぁと思いつつ視聴を続ける。

面白くなってきたのはミアが薬をやりすぎて気絶してから。そこからの怒涛の展開は思わずこっちも手に汗握るような感じで、ミアが息を吹き返した時は本当にほっとした。

そこからだんだんこの映画の構成とか、人間関係がわかってきて面白くなってきた気がする。

中でもぶっちぎりで好きなのはブッチとファビアンのお話。

ファビアン、めちゃくちゃかわいい。この映画の中の唯一の癒しポイントじゃないですか?お顔が可愛いのはもちろんのこと、黒髪ボブでキュートさ増し増し。フワフワしてて、純粋で、ブッチのこと心から思ってていい子すぎる。

ブッチも急に物投げたりクソ女!とか言ったりするけどなんだかんだファビアンのこと好きなのもわかって、ラブラブなんだなーと。
2人がベッドでイチャイチャするシーンもよかった…いい意味で生々しい。ドキドキするのと同時に、失恋したての心が泣きました…。

先祖代々伝わってきた金時計をそんなに大事にしてるブッチはようわからんなと思った。ファビアンが持ってくるの忘れるのもわかるよ。だって…お父様とお父様の友達、2人のお尻の穴に7年くらい入ってたものでしょ…汚い。けどブッチにとっては命の危険を冒してまで持っておきたい物だったんだねと。命知らずすぎるよブッチ…。

話は流れに流れて、

ブッチとマーセルスが捕まって、マーセルスが先に奥の部屋に入れられた時。
あぁどんなふうになぶり殺しにされるんだろう…となったけど、まさか…あんな方向でとは。予想外でした。

マーセルスの現場(?)に日本刀を持って切り掛かるブッチ、損得勘定でやったとしてもカッコ良すぎた。

最後、ヴィンセントたちが間違って黒人の人を殺してしまって、死体処理に奔走する話。あれが冒頭のレストラン強盗のシーンに繋がってると気づいた時は思わずすご!ってなりました。

今までの流れで繋がりが宙ぶらりんになってた冒頭のシーン、一体どこで絡んでくるんだろうなぁとは思ってたが、最後でちゃんと回収された。

いや〜、しかし冒頭のシーンを見た時はすごい迫力があったレストラン強盗カップルの、終盤で見るとなんとも弱々しいこと。

ガチの裏社会で働いてるヴィンセントたちに比べると小物感がすごい。

話の最後、ヴィンセントたちが店を出る時の格好がダサすぎるのが笑えた。

まとめ

描かれてる内容自体は笑えるものじゃないのに、淡々とコミカルに、ある意味ゆる〜い感じで映画は進んでいく。

登場人物同士のかけあいもリアルで、映画の中で起こってる出来事がすごく身近に感じられるのが面白い。

この映画を見終わって何か教訓を得たりとか、心にジーンと来る、とかはなかったけど、後味は悪くなくて、ちょっと明るい気持ちになれる。そんな映画でした。

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