Sui彩の景色 -近景- #05-キャンバス-
音楽が自分を随分と遠くまで連れてきてくれたように思う。
もし、音楽と出会い歌い続けていなければ、立つことのなかった場所、出会うことのなかった人、景色、感情。
自分の人生の大半は音楽というフィルターを通して得たもので構成されている。
新幹線の車窓の向こうに目を移すと、絵に描いたような富士山が見えた。
ここ数ヶ月幾度となく乗ったはずなのに、今までどうして気づかなかったのだろうか。
コロナ禍で結成した僕達は必然的にインターネット上での活動が主戦場になっていた。
故にこれを普段読んで下さる親愛なる貴方たちとは互いに顔の見えない世界の中で、接点を持ち関わってきたことになる。
そんな僕達も今年に入って人前で歌ったり話したりすることが増えた。
ライブ、公開ラジオ収録、インストアイベント…
目の前に貴方たちがいて、初めて言葉を交わし、手を握った。
もしかしたら、きっと貴方たちと僕たちの感情は同じだったんじゃないだろうか。
何故なら、貴方たちが僕達に会えて嬉しかったと伝えてくれたように、僕達も貴方たちに会えて嬉しかったからだ。
そして、この繋がりは紛れもなく音楽が与えてくれたもの。
「何を描けば良い?真っ白なままのキャンバスに立ち尽くしていた」※出典 SUIREN-景色-kesiki
そんな言葉から始まった始まった僕達の真っ白なキャンバスには、様々な色彩が宿り始めている。
2023年がもう少しで終わろうとしている。
今年どれだけの色を足すことが出来ただろう。
2024年はどれだけの色を描き足す事が出来るだろうか。
願わくばこれからもずっと、貴方たちと一緒に描き続けたい。
そう強く思いました。
P.S
少し早いですが、皆さん良いお年を。
2024年2月25日
ここで会いましょう。
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(2023.12.15)