バリクソビギナーのジャニーズ現場体験記〜DREAM BOYS(ドリボ)の巻
今、有楽町へ向かう電車の中でこの note を書いている。
(この記事にはDREAM BOYSのネタバレがあります)
自他ともに認める出不精人間がジャニーズエンターテイメントを浴びる日が来た。人生初だ。人生初ジャニーズエンターテイメント。人生初帝国劇場。人生初生ジャニーズ。一生無いと思っていたいわゆる『現場』にジャニオタ未満が足を踏み入れる。まさか初めて生で見るジャニーズが菊池風磨と田中樹になるだなんて、1 年前の私に言っても「はははまたまたご冗談をははは」と一笑されて終わるだろう。
もちろん、DREAM BOYS という舞台は知っていた。というか、Sexy Zone と SixTONES に触れ始めたのがちょうど去年の初夏辺りだったのでかなりタイムリーだったのを記憶している(まーふー様ゲストの ANN はギリギリ聞けなかった)。
これはそんなバリクソビギナーのジャニーズ現場体験記。
(ちなみに全裸大名(©ドッキリGP)とズギューン(©SixTONESANN)履修済です。タイミング)
有楽町に着いてまず私はハイパーおめかしモードのキラキラ武装女の大群に気圧された。絶対に友人になることはないと陰キャオタクなら誰でも思う大群……なあ松村……ハイカーストな髪の女がたくさんいるよ……こえーな……今ならお前の気持ち、めちゃくちゃ分かるぞ。
こんなキラキラ女たちが普段ツイッターで「オタクだから〜」なんて言いながらキモツイートをしてると思うと涙が止まらない。私のようなカジュアル人間は浮きまくる。すごい。浮きすぎて景色が良いな。ははは。
メンタルがやられそうなので、今必死にこれを書いて気を紛らわせている。こんな体格でよわよわ人間なんですわ。
おや、開場時間にも関わらず、何故か入口がごった返している。香水の匂いもごった返している。クソデカポスターに撮影の列ができていた。そうなのか……あのよく見る帝劇の看板とポスターのツーショットはあんな行列を並んだ末に撮られていたんだね……私はまた心で泣いた。
1時間前に席につく。座席は一階の真ん中あたりだった。あれ?近くね?想像の2倍近い。ステラボールと神奈川芸術劇場にしか行ったことのない私にとっては、帝劇は思ったより狭かった。そらチケット取れませんわ……こんなん希望者全員が見るには菊池風磨が何人いても足りねぇよ。もう既に5人はいるかもしれないのに。
次第に座席が埋まり始め、すみません前失礼しますのやりとりが増えていく。席が分からなくなり慌てふためく人、場内撮影を咎められる人、オペラグラスのチューニングをする人……色々出てくる。会場スタッフさんはてぇへんだ……。会場の大半は若い女性だが、男性やカップルもちらほら見える。老若若若若若若若若若若若若若若若若若若男女女女女女女女女女女女女女女女女女女って感じ。さあ、開演まであと少し。次は第一幕終了後の私に託そう。
〜第一幕終演〜
は?好きすぎるんだが??????????
え………あの、はい……あまりにも好きな展開すぎて色々吹っ飛びましたが????????
えっと、まず初めに
いた。
いました。当たり前ですが。うわすげ。本当にいる。喋ってる。うわ。昨日見た全裸にされた男が、昨日ヒソカの物真似をさせられていた男が。そこにいました。
こんくらいしかもう感想が出てこない。
何故なら話そのものが良すぎるから。
いやもうこんなん……あんまり細かいことは言わん方が良いとは思いますが、あまりにも闇。DREAM BOYS って題名からは想像もつかない鬱展開がバリクソビギナーを襲う!登場人物全員何か負のオーラを背負ってんじゃねーかと言わんばかりの鬱に鬱を重ねる激ヤバ展開!入院!事故!逮捕!がなる怒号!響く慟哭!第一幕はもう全てが悪い方に転がり全てが不幸!不幸のオンパレード!血が出るとか聞いてねぇぞ!?
しかもこれが全員アウトレイジとかそういうもんじゃなくて、登場人物全員に誰かのための『正義』があるんですよ。ただ、その正義がすれ違って食い違ってどんどん悪い方向に転がっていくんすよ……
こんなん好きすぎて途中からもう肘付いて顎に手添えて瞬き一つもせずにガン見でしたよ。何なんすか。何なんすかほんと。序盤のアドリブの全裸大名イジりとか嵐兄さんの友達にそんないけます?が本当に心のオアシスだったよ。
鬱展開大好き人間、この時点で大満足です。
そもそも舞台は片手で数えられるくらいしか見たことがないのですが、そんな私でも凄まじいジャニーズミュージカルの質量に押し潰されました。正統派ミュージカルミュージックから始まり、バンド、パントマイム、ダンスパフォーマンス……とにかくノージャンルのまさに『アイドルの舞台』。何でもありの音楽の玉手箱状態。それを凄まじい現役アイドルの声の圧……声圧で浴びてご覧なさいな、耳がちぎれ弾け飛びますよ。
それにプラスしてボクサーとアイドルの二本軸で展開される内容は、原初は野球チームから始まったジャニーズの過去と、今のエンターテイメントを生きるジャニーズの現在が見えました。ええ。こんな内容ジャニーズじゃないとできませんよ。こんな……デビュー前のJr.にやらすもんじゃ……ねぇっ……!こんな……!コウキ……お前っ……!
第二幕は全ての答え合わせとどんでん返しと少しだけの「せやろなぁ……」が入り乱れ。あんだけめちゃくちゃだったのにしっかりスッキリ回収して終演……しかし多分、おそらく、これはハッピーエンドではない。
こんなんメリバだって……最高じゃねぇか……
…………レポ下手くそか?
なんかもう色々まとまらないしまとめる気がないのでここらで終わらせます。風磨の体めちゃくちゃ分厚かったし樹の顔むちゃくちゃ小さかった。
今日はなんか安い肉を食いたい気分です。