史懷哲という合宿 先遣
皆さんこんばんわん!
わがまま野郎、中学生達とどっぷり3週間戯れてくる予定であります、日台ハーフ女子大生すーたまです。
そうなのです、今は史懷哲と言う合宿の只中(記事を書いた日と公開した日は違ってます)。
(史懷哲の合宿について詳しく知りたい方はコチラの記事を)
ちなみに史懷哲合宿には「先遣」と言うイベントがあり、合宿の下見や、学校の環境に即刻慣れる事ができるよう、合宿開始日よりも1日早めに平溪國中(平溪中学)へ到着し、準備をする必要があります。
(平溪中学での一日の様子を知りたい方はこちらをクリック)
では、今更ですが、先遣での出来事を箇条書きでお伝えしたいと思います。
1、教具運び
政治大学の学生は「先生」と言う身分を持ち合宿に参加するので、勿論「遊び」と言う要素はこの合宿にはないのです。そのため学生は教具の準備などで色々と大変。授業中に必要とする道具、生徒達のために作ったネームプレート、ポスター、玩具......など多種多様な小道具を段ボールに詰め、全ての物品をこの合宿の為のシャトルバスへ運ばないといけないのです。
なので8:30〜9:00は只管荷物運びをしてました。
職員室のとある一角は教具でいっぱい↓
2、運転手さんに「おはよ〜」の挨拶
バスに乗車してから、慣例の「車掌さんへの挨拶」活動が行われました。これはこれはまさに台湾文化。「司機大哥早安〜」と元気よく学生達が挨拶!日本語では「車掌さんおはよ〜」と言う意味です。
中国語だと日本語の「敬語」に当たる表現が少ないので、私にとっての「司機大哥早安〜」は、なんとなく年端の行かない子供の挨拶のように聞こえてしまうのです(親近感は増すのですが)。
ちなみに台湾では何かイベントがあると、チャーターバスを利用する習慣があります。
3、遅刻する学生
9:20にチャーターバスが政大から発車するのですが、学生は本来なら8:30に大学に着いて荷物運びを手伝うべき。そこで出発何分か前にギリッギリ到着した学生一名。
この合宿、実は結構緩いのだと言うことに後々気づきました。合宿応募当初は、教育部(日本で言う文部科学省的な教育機関)が資金の補助をしてくれると聞いたので、これは全力を注入せねばと張り切っていたのですが...
ここは台湾だった。
日本人のように、厳密にスケジュールに従う必要は、ないのだ。
台湾人は手を抜ける所は、抜く。日本人は細部に力を費やす。思考回路の違いと申しましょうか。
4、高級マットレス
旅行や合宿、合宿の際、荷物は少なければ少ないほどいい、と言うのは私限りの原則だったらしく、荷物が重いにも関わらず超高級マットレスを持ってきてた学生がいました。
最初は侮っていましたが、実際寝室が空き教室で床が硬かった為、その学生さんは皆んなの羨望の的でした。
ちなみにすーたまの寝袋は去年スーパーマーケットの特売で買った500元物です。身長が153センチで寝袋は150センチ。その子のマットレスが羨ましいなんて思ってません。思ってませんからね。
5、指導計画
「ねー○○ちゃん、△△(科目)の授業内容考え終わった?」と聞いてみた所...
なんと、
流石台湾、直前になるまで授業の準備が終わっていない人が殆どでした。先遣の次の日(月曜日)に授業が始まるというのに、まだ授業で何をするかを考え終えてないなんて〜!
当初は焦りに焦ってたすーたまでしたが、必要最低限の準備だけをする、という台湾人の精神は実は合理的この上ないのではないか?という思いが芽吹いて来ました。
私、以前は、準備しすぎてたのかもしれない!
日本の教育を受けていた時は、イベントの前にリハーサルを何十回も繰り返すなどして、万全な準備対策をしてから本番に挑んだりしてたので、いまだに台湾の「出たとこ勝負」という思考回路には慣れていないのかもしれません。
以前ピアノのコンクールやスケートの大会に参加した時も、父から「ノーミスで連続10回成功すれば、本番でも大丈夫さ」という教えを叩き込まれていたので、私は「準備」というプロセスをとても重視していたのだな、と思います。
それに比べてこの合宿、殆どの学生は準備回数、少ないんです。一回ポッキリ。
最初は順調にいくかどうか側から見ていてそれはもう不安で不安で...でもそれなりにうまくこなしていくみんなの様子を見て、だんだん安心できるようになりました。
そして気付きました。何事も「完璧」にする必要はないのだから、練習は程々にしとけばいい、という事を。
一寸の光陰軽んずべからず、全ての時間を準備に費やすのはあまり有意義だとは思えないし、社会人になったら準備する時間などあまり設けられないし、何事も円滑洒脱に進行するとは限らないので、如何なる場合でも臨機応変に対応できるというスキルの養成を重視した方がいいのかもしれない、と思ったすーたまでした。
6、ぬいぐるみ
ぬいぐるみ持参してた人がいました。司馬犬、イルカ、マイク(モンスターズインク)...それはもう多種多様で、夜の教室はとても賑やかでした。
この日(日曜日)は事前準備、という事で学校側は給食提供はしないので、仲間と一緒に近くの平溪老街で昼食と晩ご飯を簡単に済ませて来ました。
合宿1日目は大体こんな感じかな。
では皆さんまた今度〜!
読者の皆様に史懷哲の合宿についてくどいほど紹介していきたいと思います!よろしく最後までお付き合いください!