2015/10/25(FC2「ほんわかすーた まブログ」から)
皆さん今晩は。
今回は台湾の大学入試制度、繁星推薦についてご説明させていただきたいと思います。
繁星推薦というのは、國立清華大學の校長先生、陳文村氏が2006年に始めた台湾の画期的な大学入学制度であります。
今まで大学への進学を希望する台湾の高校3年生は、學測という統一試験(日本で言うセンター試験)を受け、その試験結果でいける大学が決まっていました。
しかし。
この制度だとペーパーテストの一発勝負があまり得意ではない生徒達を取りこぼしてしまい、学校の定期テストで毎回良い成績をとっても、本番で緊張しやすく學測でたまたま失敗した生徒達にとてもに不利だということに、陳文村さんは気づいたのでありました。
そこでこの状況を打開すべく、台湾全国すべての高校を対象にその校内順位がトップあるいはそれに準ずる生徒達を推薦入学させる制度を、國立清華大學が全国に先駆けて導入したのです。
つまり田舎の高校で成績がトップだけれども、塾などに行っておらずペーパーテストが苦手という生徒でも、清華大學のような競争率の高い大学に行ける道が開けたのです。
この結果、清華大學は全国から意欲の高い、多様性に富んだ人材を集めることに成功。その卒業生は社会から高く評価されたのであります。
そこで、清華大學の成功を目の当たりにした他大学の校長先生たちも一斉に右へ習えでこの制度をコピったのでした。
今ではほぼすべての主要な大学がこの制度を採用するに至ったのです。
では来週は繁星推薦について、私の見立てを語りたいと思います。
今週は硬派なブログになってしまいましたので、来週は軟派な感じで行きたいと...笑