国際コミュニケーション能力を得るには(9日目)
国際コミュニケーションとコミュニケーションの違い
コミュニケーションと国際コミュニケーションは分けて考えられています。コミュニケーションは日本国内で会話や伝えるための能力で、日本人が日本で暮らしていく中で必要な会話の能力となっています。
国際コミュニケーションとは多様な国、人種の中で自分の意見を相手に伝え、話し合うことができる能力を指します。
一時期、人前で何かを発表するようなプレゼンテーション能力は国語で教育すべきではないかと言う意見もありました。しかし、国語では日本で暮らしていく為のコミュニケーション能力を、英語では国際社会で発言できる能力とふたつに分けると良いと言う意見が今の主流になっています。
一般の知能感(Robert Sternberg)
Robert Sternbergは一般の知能感は大きく分けて3つに分類できると言いました。それは実際的問題解決能力、言語能力、社会的有能差となります。
実際的問題解決能力は先入観を持たず、相手に考えを伝えることができる。考えを多角的に捉え、自己主張が可能な能力とした。
言語能力については語彙、文法、読む、聞く、話すがこの位置づけになります。社会的有能差は、様々なことについて好奇心、関心を持ち、共有もすることができる。自尊心が高く、相手を尊重し協力することができる能力としている。
サピア=ウォーフ仮説
サピア=ウォーフ仮説とは、人の意思や感情が使用する言語によって影響を受けていると言う説です。例えば、空のドラム缶という言葉があるとします。空は英語でemptyを使用します。日本での空は何もないと言った意味で使用しているが不能、という意味では利用されない。しかし英語のemptyは使えなくなっているという意味合いが含まれている。そう"言葉"が持つ意味合いが言語によって異なっているのです。この違いによって人の意思に影響を与えいる説です。もちろん大昔、日本に人々が移動し、日本の環境の中で言語が作られ、その上で生活をしている為、言語ではなく環境が人間の意思に影響を与えてるという説も捨て切れていません。これは仮定ですので確定はしていません。
サピア=ウォーフ仮説が正しいかはわかりませんが、私が英語を話す時は日本語とは違った感覚で話していると思います。日本人が英語を話そうと話しているという感覚で話しています。英語が上達してくるとこの感覚も変わってくるのかもしれませんが、私は英語を話しているときは演じています。つまり、英語を話している人を演じているのです。その結果、普段の自分にはない発表をするという部分や、結論をはっきりという部分が出ていると思います。これも言語が与える影響ではないかと思っています。
英語教育で教えること
長々と英語教育のことについて書いてきましたが、結局以下のことを教えるとよいという結論のようです。
語彙、文法
インフォメーションギャップ、会話
人に伝える、発表する
国際理解
読む
これらを通して英語と国際コミュニケーション能力を上げることが大切になってきます。
英語の種類
英語種類は5種類あると言われています。ENL、ESL、EFL、MIE、MILの5種類です。
ENL(English as a Native Language)、英語が母国語の人が使用している英語になります。
ESL (English as a Second Language)、英語圏に住むことになった人が使う英語です。ネイティブの子供が英語を学習するために使用したりします。
EFL (English as a Foreign Language)英語圏外に住んでいる人が学習のために使う英語です。日本人の英語教育がこれにあたります。
MIE (Multi International Englishes)英語は様々な国で使用されているます、Samurai Englishと言われるように日本には日本の英語があるという考え方です。国ごと英語のことを指します。
EIL (English as an International Language) 国際的な共通言語としての英語のことを指します。様々な国間でのコミュニケーションの道具としての英語です。