|words|日々のこと - 蝶のこと旅のこと
ジャコウアゲハたちがまた、庭をふわふわと舞っている。
しばらく見なかったなあ、と思いながら、この夏はあまりに暑くて、蝶たちも出てきていなかったのか、はたまた、わたしがジャコウアゲハのいない世界にしばし出かけていたのか、さて、どちらなのだろう、などと考えていた。
結局は、どちらも同じこと、なのかもしれない。
いなかったものがあらわれたのなら、その理屈を見つけ、いたものがいなくなったのなら、その理屈を見つけ、そうやって理屈をつけてゆくのは、後からの作業。
さまざまな「世界」を旅しながら、わたしたちはゆく。
ただただ単純に、それだけのこと、なのかもしれない。
ひとつひとつが完成した「世界」を訪ねながら、旅しているとして。
それはまるで、ひとつひとつの「王国」を訪れているようでもある。
あらわれては、消えてゆく、王国たち。気づかれぬようとてもよく似ていて、でもよく見るととても違う、王国たち。
だから、ひとつひとつの訪問は、かけがえのないもの
*
ジャコウアゲハたちが戻ってきた世界は、けれど、以前のジャコウアゲハたちがいた世界とは、少し違っているようだ。
「ここはどんな王国なのだろう?」
そう思いながら、そのディテールに出会ってゆく。
room8 チューニング&リーディングセッション
リーディングとチューニングをセットでお届けしています。胸の奥に大切にしまわれた星空に触れ、いまの状態を確認しながら、奥からの動きをすくいあげ、まあるく束ねて、本来の流れへ還してゆきます。
room3 おてがみセッション 短編・長編
胸の奥に大切にしまわれた星空に触れ、祝福と魔法のことばを織り、お手紙として届けします。お手元で、ひらいて、感じて、とけて、ふかまって、ひろがって。一通のお手紙からはじまる、魔法の時間をおたのしみください。
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