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|astrology|おひつじ座のおはなし


うお座の水となって、ひろく深くすべてを包摂したわたしたちは、まっさらにかえって

やがて春分点にたどりつき、「ひとすじの閃光」へ、ふたたび姿を変えます。



全体へかえって、個として生まれ出る。


ひとつ前の旅の記憶も、そのまた前の旅の記憶も、さらにさらに昔の旅の記憶も、そして、未来の旅の記憶も、そのまた未来の旅の記憶も、ほんとうは全部持っている。

持っているというより、いつでもその「記憶の水」にアクセスすることができる。それもそれとして、必要とするシーンもあるから。



そして同時に。

「まっさら」から生まれた、その「まっさら」も実は、ずっと知っておきたいこと、時折思い出したいこと、もしくは、ずっと思い出していたいこと、なのかもしれません。



まっさらは、空っぽで

でも、その空っぽは、満ちて満ちている。



あらゆる旅が、かえる場所。

あらゆる旅が、生まれる場所。



そのことを、どこかで知っているから。

この旅もまた、生まれ出て、はじまるようなのです。




春分点。

わたしたちは、「ひとすじの閃光」へ、ふたたび姿を変えます。


この季節も、よき旅を。




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