歌う時に考えてることを言語化する
久しぶりなんだけど言葉で書いてみたいなと思ったので。
色々考えた結果「まあいっか」になるのがいつものパターンですけど、一度言葉にして体の外にだしておきたいなと思った。今の状態のメモみたいな。
自分的に、二つの歌い方がある。一つは、曲のオケをよく聞いて、その曲の雰囲気や音楽的な強弱などに合わせて歌う、「曲を聴く」歌い方。もう一個はその曲関係なく、どんな人が歌っているかを想定して歌う「個人の情緒」優先の歌い方。どっちも100億パーセント完遂したような歌が歌えるようになりたい、将来的には。
曲を聴く方の歌い方
曲が一人の人物だとしたら、どんな声になるかを想像するような歌い方。曲のイメージが茶色っぽいなら茶色っぽい感じの声で、とか。ここのパートは一拍ずつはっきり音が分割してあるから声もそれに沿うような感じでとか。曲の中にあって存在に違和感のないような。曲の中で歌ってる…曲の中からする声みたいな妄想の上で歌う歌い方。だから、その曲の持つ要素由来の歌い方になる。その曲の音が小さいから静かな声でとか、ここでリズムがゆったりになるからそれと絡むようにとか。さっきから語尾が「とか」ばっかりになるのどうにかならんかなあ。まあいいか。
リズムや強弱以外にも、シビアな雰囲気のする曲なのでシビアな声でとか、はじけるような楽しい雰囲気なので声もかろやかな感じとかです。
例えば、春野さんの『楽園』を歌おうと思った時、リズムとかはどっちかというと重ため…軽やかより、ちょっと後ろに寄りかかる系のリズムな気がするので、歌も後ろの拍に掛かり気味で重ために歌いたくなる。リズムもだし曲の雰囲気もそう。かつかつ前に前にっていう感じより、ちょっと息のスピードが初速遅いみたいな。文字にしてみると、「まだ下を向いたまんま、淡い淡い期待を抱えて」じゃなくて、「…まだ、…下を向いたまんま淡い…淡い期待を抱えて…」っていう風に。音の始まりが「まだ」じゃなくて「…まだ、」ってなる。やつ。
曲の中から声がしてくるならどんな声だろか、曲の中に完全に溶けてくような雰囲気はどんなのだろうか、みたいな歌い方。
個人の情緒優先の方の歌い方
これはその曲がどんな音してるかとかは関係ない部分。音楽的じゃない、音楽がそうあるから必然的にこうなるじゃろ、の外の要素が欲しいなあと思って始めたような気がする。予定調和じゃなくて、マジの偶然により発生した!みたいな要素。これがあれば、同じ曲でも毎回違った歌い方ができるので超楽しい。
想定する個人というのは、漫画のキャラでもいいし人間じゃなくてもいいし細かくなくてもいい。たとえば怒ってる人で歌ってみよう、とか。さっきの曲の楽園も、怒ってる人で歌ってみようと決めたら、それまでやったこともなかったような歌い方になってくる。たぶん聞いてる人にとってはあんまり違いは分からないと思うんだけども。怒ってるっていう設定と曲とが同調していって、そーだなさっきの曲『楽園』だったら、冷えたような、あきらめたような、でもつながりは絶えないような、そういう「怒ってる」になるだろうかな。そういう情緒を搭載して歌ってみると、音色が変わるし、例えば「どうせ」っていう歌詞のところで声が震えたりするかもしれん。そういう、その個人だったからそうなった、みたいな歌い方するのが楽しい。
逆に、許してる人で歌ってみようとすれば、最初の一音目の「まだ」からだいぶふわりとした音色になるし、音の終わりも冷えて凝って落ちる感じじゃなくやさしい輪郭でおわるイメージになる。
好きな物語の登場人物で歌うってなってくるとまた情報量が増えて、声真似ではないんだけど自分なりにその情緒を搭載して歌うことで、毎回違う語尾や違う勢い、違う面をその曲の中に持ってこれる。
これについてはそういう、音楽由来じゃない歌い方ができるという以外にもこれをやりたい理由があったと思う。確か、歌が、「ここは悲しいところだから、所謂悲しいっぽい歌い方をしてるんだなー」みたいな風に聞こえて欲しくない、みたいな気持ちがあった。それこそ予定調和じゃなくて生の音というか。ほんとにそう感じてる情緒から発生した声の震えを使って歌いたい。楽しそうな曲だから楽しそうに歌うんじゃなくて、楽しそうな曲を歌っているとある情緒、個人から発せられた音の波であってほしい。これは自分が歌う時に思ってることで、他の人もこう歌えとか、自分がこう歌ってるんだからこう聞こえろとかは、いっさい無い。人にどう聞こえるかは、自分がどう思って出力するかと、関係ないので。ただ、出た音っていう表面だけが、聴く側の前にあるし、それがこそ、どう聞こえるかをまず作ると思っているので。言語化不便すぎるな。もっと同時にたくさんの文脈踏まえながらしゃべれないのかな。めんどくさいし無理だな…「言い切る」のって苦手すぎる。思ってることとめちゃくちゃ違ってくるもんな。
なんか他にも、冷静に音程意識して歌うパターンに対して音程サヨナラして歌うパターンがあったりする。交互にやりたくなる時期が巡っていくんですけど、最終的にはどっちも同時にやりたい。まじでなんも考えなくても音程最高にあっててほしい。その和音の中で正解の響きに毎回ハマってほしい。よろしくお願いしますよ でも音程ピッタシマンになることや上手く歌うことは、後からでもできるけど、今こう歌うとぜってえ音程たもてねえけどここはバーーーンって行くところだからバーーーンって歌うねん!みたいな……「そこをどのように歌いたいと思ったか」を優先して「うまく歌う事」をガンガン後回しにする、みたいな風にやってきたと、思うんだけど、考えてたらようわからんくなってくるし、結局楽しいからやってるので楽しんで歌おうと思うけどまあよくわからんくなってくるし、とりあえず最高に楽しいかとか歌いたい歌い方を追えてるかとかはまあ、考えんと、とりあえず歌おう。みたいな感じでやってきた。
結論 無え~~ 結論が無えのがこんかいのまとめ