ニコ動の音楽10選・たべものソング10選

2018年頃ツイッターで開催されていた「マイリスコンピ」企画さんで選んだ10曲。久しぶりにみたらなんだか楽しくなってきたので今更ながらnoteにて紹介したいと思います。ボカロUTAUオリジナル、音MAD、NNIなどなど。

一曲目 風船ガム(テーマ・風船ガム)

Nijigenki(二次元気)さんの曲。ボカロオリジナル曲です。はじけるリズムと音、ハイテンションでぐわっと押し上げるようにはじまって、ずっとエネルギッシュ!しゅわしゅわとさわやかな曲です。日本語ネイティブには書けない日本語の歌詞も大好き。ミクの声もすごくハリがあって、耳が満足する。
PVにも歌詞にも大きく登場する風船ガム。かわいくてきらきらしたガム!

二曲目 膳(テーマ・お酒とつまみ)

あの膳です。音MADってすげえ!膳というお酒のCM内に出てくる、氷がグラスに落ちる音や三味線の音、シャコの音(シャコの音?)などを素材として取り出し、任意の曲のメロディーやパーカッションにあてて、曲を音素材によってコピー演奏する。ようなのが多くあります。音MAD全てがそうである訳ではないですが、「私的オールスター」とか、「原曲不使用」のタグを巡るとそういう動画さんたちにたくさん出会えます。音MADは音色の加工や曲のコピーアレンジや動画の視覚的効果など色んな要素が含まれるいい文化。(素材によってはあんまり公的にできるものじゃないというか、いろいろアレですけども)。この膳は音色もまとまってるしアレンジも落ち着いていて、めちゃくちゃ聞きやすい。メロディーに使われてる三種類の音色もそれぞれ個性が立ってていい。
画面を見てみれば完全にたべものソングと言えます。(?)

三曲目 シュークリーム(テーマ・シュークリーム)

ulldullさんによる曲。原曲はYouTubeで聞くことができます。

10曲ピックアップするときにできるだけ色んな種類の音楽を選びたいと思っているので、この度はしじみさん歌唱によるアレンジカバーの方でご紹介させていただきます。
音も、歌声も、すごく耳に心地よい。さらーりとしていて…PVにもある、「水」の雰囲気が音にも強く出ている気がします。落ち着いたテンポ感で紡がれる暖かくもかっこいい雰囲気。スネアドラムや木管楽器、鍵盤楽器の音が落ち着く。
シュークリームというのはかわいいお菓子という響きがありますが、この曲においては概念的な人間(もしくは個人)の、皮と中身という構造とあまったるい重たさをなどをその響きに載せています。単なるお菓子というだけじゃない味わいとしてのたべものソング。

四曲目 すべてはまぼろし(テーマ・牛乳)

原曲はポッジーニさんによるボカロオリジナル曲。

今回紹介させていただくのはかずちさんによるアレンジカバー、ボカロ歌唱です。この曲は元気が出る曲10選の時もチョイスさせていただきました!かずちさんの使われるコードというか進行がなんかすごく好きです。なめらかだけど変遷する感触がちゃんとする、自分にとっては不思議な進行。明るいのか暗いのかわからない、曇り空の時に見る色みたいな、でもさわやかな雰囲気。あまりにも好き。しかもすべてはまぼろしなんですよね。すべてはまぼろしと言いつつ、牛乳飲んで腹下してたり、今外が晴れてたりもするんですよね。でも増えてくわかめも、高尾山の天狗も、外で寝てる猫もすべてはまぼろしらしいです。主観にとっての具体的な情報が存在することも、すべてはまぼろしであるとも、同時にあって自然であるみたいなノリがめっちゃ楽しくて元気でる。
この世のすべての牛にありがとう。牛乳は悪くない。つまりこれはたべものソングですね。(ごり押し

五曲目 ヒマだし痩せるか(テーマ・ダイエット)

webnokusoyaroさん、通称ウェブクソさんによるNNI(ニコニコインディーズ)のラップの曲です。
ウェブクソは自分がラップを聞き始めるきっかけだったかもしれんです。すごく聞きやすい。すごい素直な言葉で本人の身の回りのことをつづられるのでめちゃくちゃ聞く時にハードルが低いというか、身近です。でもめっちゃトラックおしゃれだったり韻の踏み方が気持よかったりもして癖になる。「脂肪がお前の道ふさいでんぞ」って口ずさんでしまうだろ。他の曲もおすすめ沢山ありますので是非巡って見て欲しいです。素の言葉だからこそ持てる軽やかさや重量がある。
たべものソングだからといってお酒飲んだりお菓子食べたりしてると太ってしまうのでダイエットソングがあったほうがいい。のでこれはたべものソングです。よろしくお願いします。

六曲目 POTATO(テーマ・ポテトフライ)

https://www.nicovideo.jp/watch/sm14233517

なぜか埋め込むことが出来なかったのでURLで。黒pさんによるクリプトンのボカロ5兄弟のミュージカル形式?物語のように展開する音楽です。展開は劇的というより、日常漫画みたい。展開によって雰囲気を変える舞台背景のようなオケ、喋るようなリアルな歌声、ヘッドホンを耳からずぼっと取ったときなどのリアルな環境音、兄弟・家族ならではの口の悪さや仲の良さ、それぞれのキャラの個性、絵本のようなタッチの動画。魅力満載です。シリーズもので、基本的にMEIKOが主人公。しっとりした曲も素敵です。POTATOの中では特に、どもる所の歌詞とか、MEIKOの「そんなこと言わな~い…」のとことか…ほんと声が良い~!!MEIKOが好きな人、物語の展開に合わせてコロコロ変化する音楽、キャラクター同士がしゃべるものが好きな人は絶対聞いてくり~~!!
みんなでポテト食おうな。そんなたべものソングです。

七曲目 きみはミルクティ(テーマ・ミルクティ)

木もれ日pさんによるルカオリジナル曲。この方は神聖だったり深みのあったりする音の表現が最高です。きみはミルクティはとてもとてもあたたかい曲。暖かい温度が隣にある、夜の曲というイメージ。サビの揺れるようなメロディーにきゅんと来ます。しっとりしたルカの歌声、コーラスも落ち着く。やさしいやさしい歌詞。
ミルクティという飲み物に、甘さもだけど、優しさとか特別な愛しさとか、そういう味も感じる。おいしいたべもの(のみもの)ソング。

八曲目 昼休み、屋上にこい。(テーマ・お弁当)

曲はVaderさん、詩はりんごあめさんによるVOCAROCK。最初に歌詞にわしづかみにされた印象があります。なんと自由で、掴みどころがなくて、キャッチ―で、聴いたことがなくて、どこか聴きなじみのある歌詞なのか。そしてなんかその、屋上の地面のにおいまでしてくるような気がする。地面の温度とかまで感じてたようなそういう、素直な言葉ゆえの生の雰囲気。そのうえ音楽がめっちゃ好き~~…!VOCAROCKのタグが付いてるからロックなのかな。全然そこらへんの語彙がねえ~!!じわじわしたAメロからゆるく弛緩するサビ前、からのサビのばあーっと開けた感じ、お昼の学校の屋上という状況と合わせてたまらない感じになる。
鶏の腸詰のトマト煮のしゃれた弁当…たべものソング。

九曲目 氷砂糖ルミネセンス(テーマ・氷砂糖)

市蔵さんによるUTAUオリジナル。吹奏楽部だった自分の耳が大喜びするサビ、楽器たちのあつまったサウンドが心を揺らしてくる。ユフのこじんまりとした歌声がAメロなどではそっとした感じに落とされるけど、サビでの広い舞台上で歌われるような大きな見せ場ではしっかりした存在感で歌い上げています。サビの~~、メロディの、音伸ばした後音程が落ちていくの、めちゃくちゃ好き。壮大で、こじんまりしてて、心をワクワクさせるドラムや様々な楽器の音がある。
氷砂糖のような情感のたべものソング。(情感はたべもの)

十曲目 飴色ロリポップ(テーマ・飴)

あえるさんによるボカロオリジナル。ミクノポップのタグ。
あえるさん節がきいた音楽。特徴だけだけどすごい聞きやすくもある。不思議。そういうの大好きだ
日本語の並びが小粋で癖になる。かわいいけど人間の生々しい香りもほんのり香ってくる感じのなんとも言えない雰囲気。サビとAメロ?が交互に来るシンプルな流れながら、サビのメロディーのオチがリズムよくシンプルに落ち着く気持ちよさ。
人間の生活や時間味の言葉の渦の飴ちゃんソング

今たべものソングでプレイリスト作ったらまた違う感じになるんだろうかとも思って、面白い。自分にとってはストライクな選曲で最近このプレイリストにはまってます。自分が選曲したんだから当たり前すぎるんですけども。時間たつと結構新鮮に聞けてめっちゃたのしいな


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