7.18 生まれておいで、生きておいで
7/13〜7/15にかけて、東京に行ってきた。初日と最終日は親戚に会って過ごしただけなので割愛。
あいだの日曜日は、夫と好きに過ごせた。体調が心配だったけど緊張状態が続いていたためか、あまりに疲れを感じずに動き、行きたいところをまわることができた。
上野にホテルをとっていたため国立博物館へはすぐに行けた。外は雨が降っている。たくさんの観光客が日本の国宝や重要文化財などを観にきている。
今回の東京に来た目的であった内藤礼の展示「生まれておいで、生きておいで」を観に行った。
展示会場は平成館、本館、本館ラウンジの3部屋に分かれていて、各部屋にまわらなければならなかった。
その空間ははじめて体感するものだった。インスタレーションの展示自体をあまり観る経験が少なかったからなのかもしれない。
展示物には説明はなく、案内用紙に提示されている作品の名前と使われた素材のみが書かれている。
天井から吊るされたかわいらしい小さなまるいもの、透明なしゃぼん玉のようなもの、生命をあらわした小さな風船、薄暗い空間。
ふた部屋めはかなり広く、また透明できれいな小さな雨粒のようなものがたくさん吊り下がっている。
左右の両端の壁には水彩画が展示されていた。会場の端から天井付近を見渡すと、現実世界ではないような感覚に陥った。
展示のタイトルが浮かびあがり、自分がこの世に生きていることが肯定されているように感じられる。普段、自分が生きることに対する閉塞感、自分は社会のお荷物だと感じることがたびたびあるからだと思う。
この世界に生きていていいんだよ。
上野公園で拾った小石や木の枝が使われている作品がたくさんあった。小さな子どもを感じさせるような博物館の小さな埴輪(?)がガラスの箱の中央にそれぞれ閉じ込められている。
中でも猫毛をまるめて作った作品があり、かわいらしかった。
久しぶりに芸術作品を通して生き直そうと感じ、大変だったけど来てよかったなと思えた。
展示を観終えて、バスで浅草へ。
フグレンに一度行ってみたくて、行く。中に入ると、おそらく観光地にあるからだろう、ほとんどが外国人のお客さんだった。
店内のBGMのノリノリな感じ?に驚いた。自分が想像していた空間とのちがいに若干残念な気持ちになった。だけどコーヒーもワッフルはとてもおいしく、コーヒーはおかわりをした。
隣に座っていた外国人は日本の歴史を一生懸命勉強していた。
浅草寺の近くの通りを歩くことはとても困難だった。あまりの人の多さに圧倒される。少し道を外れて、人通りの少ない道を選んだ。いちご飴のお店があったので寄って食べた。はじめていちご飴を食べたのだけど、おいしいと聞いていたわりには食べにくく、食べることに精いっぱいになってしまった。
上野に戻り、行きたかった本屋ROUTEBOOKSへ。人通りの少ない住宅街の中に突然植物に覆われた空間があり、そのお店だった。店内は思っていたよりも広く、カフェが併設されていた。わたしたちはそれぞれ真剣に本棚をながめ、好みの本を探した。
最終的に3冊を選ぶことができた。
カフェは利用せず、ホテルにもどり疲れた体を休める。
夜は近くのそば屋さんに行き、ビールと天ぷら、ざるそばを食べた。地元のおじさんたちがかなり盛り上がっていた。
そのまま銭湯、寿湯へ。
ここも外国人が多く、刺青OKな銭湯だったのであまり見慣れない空間だった。期間限定でスイカの香りのお風呂があり、その香りに癒されていた。
小さな銭湯だったのでお風呂の数は少なく、温度はかなり高かった。そのため室内のお風呂は足をつけることしかできなかった。(露天風呂に入れたが、ほとんど木の椅子に座って涼んでいた)
そのようにして一日は終わった。
意外にも、行きたかった場所はまわれたので満足することができた。
なによりも展示を見れたことで、自分のなかで大切なものに気づけたような気がする。好きな雰囲気の芸術作品にこれからも触れていきたい。そのために生きていくのも悪くないと思う。
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