わたし模様
点点と
落とされていく
雫
どこに
落ちるのか
落とすのか
悩みながら落ちて
わたしは、はじめから
何色になりたかったかなんて
考えもせずに
落ちて
赤で落ちて
青に混ざり
紫になることもあり
思いもよらぬ
姿になり泣いて
押されて潰されて
また違う色となる
赤でいたくても
隣の誰かに押されて
深い黒になって
じわりじわりと
溶けて
混ざり合っていく
次第に色は重なり
歳を重ね
貫禄などをつけて
羽根をつけて
綿をまとって
厚みを増し
増しましまし
まだ増しな自分となる
次第に色は文字を背負って
話しかけて
誘い、発色していく
きづくと
だいぶ遠くまでわたしは
歩いていて
思いもよらぬ
美しい色になっている
わたしの選ぶ色は、
人生に流れ込み
混ざり、潰されて、拡がり、
模様となり私となる