超臨界コーヒー
「超臨界」?え、コーヒーに超臨界?!
ウケてしまった。昔、とある村で「核融合入口」って交差点を見つけた時と同じように…
これは試さずにいられない!
まずはテイクアウトで一杯。超臨界の意味を聞いてみると、新しく開発されたカフェイン除去法のことだそう。私には大胆なネーミングに思えるが、そう思う人間は少数派なんだろうな。
「超臨界珈琲、ください」
漢字で書くと異次元の飲み物のよう。マイボトルに淹れてもらって職場へ持ち帰り、ゆっくり楽しむ。
おお、香りがいい。
デカフェは香りが弱くても仕方ないけれど、これはかなり良い。
それにしても…最近のデカフェはすごく美味しくなった。全てとは言えないが、ちゃんと選べばデカフェとはわからないレベルのものも増えた。
そして、この超臨界珈琲の香り…
私はカフェイン苦手な珈琲好きである。好きだけど、飲み過ぎると胃や体が重くなったり、軽い頭痛がすることもある。もちろん夜は眠れなくなる。
すぐ酔っ払う酒好きみたいなもので、面倒くさい愛好家だと、自分でも思う。
それ故、一番飲んでいるのはデカフェ。
ちなみに今、私の店の冷凍庫にストックしているコーヒー豆は
コロンビア デカフェ 超臨界炭素抽出法
ホンジュラス カフェインレス 無農薬栽培
ブラジル バイシャダン ゲイシャCOE2022
こんな感じ。こいつホントに珈琲好きか?アホちゃうか?と思われるラインナップなのは自覚しているが、体の都合上こうなっちゃうのである。
そして日々、デカフェと普通の珈琲を飲み比べているせいか
「カフェインの味って、これなんだろうな〜」と思っているものがある。
直接、甘み・酸味・苦味などで感じるものじゃなく、強いていえば旨味の一種のような。味をよりハッキリ際立たせてくれる何か…
カフェインってそんなものじゃないかと思っている。
なので、デカフェやカフェインレスコーヒーはどうしても「何かが抜けた感」がある。もちろん、カフェインも「何か」のうちに入るが、味や香り成分の一部もカフェインと一緒に抜けてしまってるんだと思う。
そして、風味を落とさずカフェインだけを抜く方法を研究して、超臨界二酸化炭素抽出法に到達したんだろう。
超臨界、美味しいわ~
早速、今後は豆を買いに行った。
他の豆と同じように自前のミルで挽いて香りを嗅ぐ。
うわっ!マジか?!
ホントにデカフェとは思えない。淹れた珈琲の時より、さらに感動した。
こんな超臨界なら、幾らでも達して欲しい。
技術者あっぱれ!