【ストーンリーディングから】真っ白な石
また、真っ白なものに惹かれてる…
高千穂天照水晶。
宮崎県の高千穂には天照(てんしょう)と呼ばれる地区がある。さすが天孫降臨伝説の土地、他県では見かけない土地名があちこちに存在している。
その天照地区で採れた水晶が高千穂天照水晶だ。
真っ白に見えるのは長石などを主成分とする天然の被膜で天然物である。
ここ数日間のこの石と私の関係は、店の展示販売品と店員であり、私はこの石の説明を毎日何度も繰り返している。
何度も似たような説明を繰り返しながら、この石をお客様と一緒に見ていた。そして、ある時気付いたのだ。
「この石がここまで白く輝くのは、被膜が白いからじゃないんです。内側の水晶の透明度がものすごく高いので光をよく通すんですよね、だからここまで美しく白く輝くんです。」
「ただ白いだけじゃ、こんな風に輝きません。」
自分の言葉じゃなかった。
そんな説明、この石を振り当てた本人からも聞いていない。
でも間違いない、この石はそういう石だ。
「確かに」
お客様もそう答えた。実はお客様も石のプロ、これは業者同士の会話だった。白く輝く理由をその業者も至極納得した。
そして、その石達の一部を仕入れていかれた。
人は表面に気をとられる
表面の色や艶ばかりを気にしても
白く輝く石にはならない
中身の透明度
目に見えない美しさが
白く輝く理由だったとは
今日も石に教えてもらった
ときに石は 人以上に哲学的だ
新しい目標は、他店で購入されたブレスレットのメンテナンスもできる店になること。商売的には難しいことですが、それがちょっとでも「山を守る」ことになれば…