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石読み日記 七夕の朝 (経営者的に)
今日は七夕
別段、何もなく
いつもの通り、仕事の一日
土曜なのに、店の予約が少なく時間がある
では、石の手入れでもしようか…
経費 ちゃんと計算したら?
え? え?経費?
石よ、お前達まで云うのか、それを。
そうだな、上半期終わったところだし、たまには書き出してみるか…
石を片付けてパソコンを出す。会計ソフトを立ち上げて、今年上半期の経費をチェックする。
独り自営にしてはちゃんとやってる方だと自負している。光熱費やら何やらの経費アップも把握してるし、削れる所は順次削っている最中だ。
紙に書き出して計算するんだ
ふむ。紙ね、カミ。
昭和世代の私の脳は、紙に書いて理解するように訓練されている。パソコン画面の数字でも理解できるが、紙に書くと確かに理解度は上がる。よし、たまには云われる通りやってみるか。
数字をカミに書き出して、電卓をたたく。
経費の月平均額の実績は、私の頭の中の見込み額とそれほど差が無いはずだ。が、
「あれ?こんなに差がある?」
会計ソフトの数字が間違っているはずはない。事業用口座の残金や現金の数字は合っている。
どうしたんだろう?私が何か間違っているんだ。何か思い違いをしているって事だ。
しばらくの間、私の脳はパソコン画面と紙に書かれた数字の間を行ったり来たりしていた。
紙の数字が一つ、線で消され、新しい数字が書き加えられる。
また一つ消され、書き加えられる…
何度かその作業を繰り返し
「そうか、わかった!なるほどね」
今は便利な時代。店のレジや銀行口座は会計ソフトと連携している。データは自動で移行されるから、自分では何も計算する必要がない。私は集計済みの数字を見るだけ。
会計作業時間を減らすために費用をかけてそうした。独りで店を切り盛りするには必須だったから。
でも今日、紙に書き出して気付いた。経費について考える時間も減ってたんだと。
うーむ、なるほどね。作業の時短は必須だけど、考えること・見直すことの時間はむやみに減らしちゃいけないな。
私は安易に思っていたようだ、
「今は経費が上がっても仕方ない」
カミに書いたら気がついた。
確かに全てが値上がりしている今、経費がかさむのは仕方がない。けれど、自分の経験と知識が増したことで削れるものがあった。
一応〜、念のため〜的なサービスは、この際切ろう。本当に困ったら、また契約すればいい。必要か否かの判断は、自分の経験や自信を反映していたんだ。
七夕の縁
なるほど。
今日は年に一度、縁を見直す日、そういうことか。
今の私には「経費の縁」が重要ってか?
確かに…経費を支払う相手は縁のある業者ってことだもんね。
色気のない七夕もいいもんだ。
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