次地球の死神は白く輝く
久しぶりにゆっくり休むもう。ここのところ、疲れが抜けきれない感じが続いている。これはまずい、仕事の質が下がってしまう…
ということで、仕事はもちろん、他の予定も何一つ入れず、出来る限りゴロゴロダラダラと過ごす日を作った。
不思議な存在を感じたのは、そんな日のまさにダラダラしていた午後だった。
体の緊張を解こうと、布団に横たわって脱力に励んでいた。頑張って脱力するなんて何か変じゃない?と思われそうだけど、脱力ってのは意外と難しい。人は無意識にどこかに力が入っているものだ。肩や腰だけじゃなく顔の表情筋も結構力が入ってるもの。それも脱力する。
上手く脱力できると体の歪みが判るし、骨は自然とあるべき位置へ移動し始める。脱力して寝ているだけなのに「パキッ」と骨が鳴ることもある。意識よりも体の意志や感覚が勝っている状態だ。
そんな状態になっている時だった。
(ん?近くに真っ白い奴がいるような…)
と感じる。が、別に興味はないな~
そう思っていると
(…あ、ガイコツだ…)
何となく判った
(;゚д゚)!
(こいつ、死神か?!)
さすがに死神はやだな~と、脱力モードは一旦停止。そいつを観てみた。
(あれ?嫌な気配は全く無いね。危険性ゼロだな~)
安心して今度はマジマジと観てみた。
(あぁ、この死神は別世界の奴らしい)
思考は全く読めないが、何となく通じているような気もする。ガイコツも好意的らしい。
(あのさ~もしかして~、次地球の死神なの?)
問いかけてみた。すると、ガイコツはますます白く輝き出した。
(正解ってことかな?)
そう思ったら、ガイコツが顔を寄せてきた。どうやら目を見せたいらしい。
Σ(*゚Д゚*)オオー!
眼球はブルーダイアモンド、中心部分は深藍色のアイオライトのように輝いている。めちゃくちゃ綺麗だ!
ただひたすらに美しい…
相手が死神かもしれないのに、思いっきり眼を覗き込んでみた。
(聡明色って色があったら、こういう色かもしれない)
(でもって、冷たいね…)
死神は何も言わない。そして何も読みとらせてくれない。
(未来、死というものの役割が変わるんだろうな)
ブルーダイアモンドとアイオライトの眼球に見惚れながら、勝手にそう解釈した。
昨日のことなのに、その直後の事を覚えていない。寝てしまったのだろうか…
白く輝く死神がどう去って行ったのかがわからない…。
ブルーダイアモンドの眼をした白く輝く死神が導く世界。今の私が想像する死世界とは全く違うのだろう。