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石読み日記 終わりの余韻
石は云っている。
そろそろ けりをつけよう
今居る場所に思うところがイロイロあって…
何度も状況を変えようと努力してきた。
それももう限界なのか…
石の主はずっと頑張り続けてきた。石も私もそれを知っている。
「けりをつける。スパッとやめて切り替えればいいんだね」
私が石にそう言うと
そうじゃない
と返してきた。
「けりをつける」って そんな意味じゃないよ
あれ?石が苦笑いしてる?
何かヘンだった?
私は何か勘違いをしているようだ。
改めて「けりをつける」を調べてみた。
「完了させる」「終らせる」という意味は合っていたが、「けり」の語源は古語の「~けり」だと初めて知った。
今まで何となく、けり=蹴り、かと思っていた。なんなら「ケリをつける」と書くのも有りなんじゃないかとも。
だから、スパッとやめて~なんて言葉が出てきた訳で。
いやいや、これはお恥ずかしい限り。
ふと、ある俳句を思い出した。
小学生のころ、授業で俳句を作る時間があった。
国語の時間にしては、皆でワイワイ言いあって賑やかだった。いろいろな言葉を思いつき、俳句を完成させる子もいたけれど、私は全くダメ。
結局、宿題になってしまった。
学校からの帰り道は宿題のせいで気分も足取りも重かった。算数の宿題の方がずっと楽だ~と思いながら歩いていると、一軒の家の椿が目についた。
紅白の椿。小さめだけど綺麗に咲いていた。
これをそのまま 俳句にすればいい
椿の花にそう言われた気がした。
これを俳句にすればいい?
そのまま書くってこと?見たままでいいの?(当時は詠むという知識がなかった)
それなら
「椿の花が 咲いている」
これじゃ俳句になってない。季語を入れなくちゃいけないって、先生が言ってた。
五七五にもなってない。
咲いている方を見てごらん
また椿が言っている?
花は家の塀からせり出すように咲いている。花の後ろへ回り込み、花が向かっている方向を同じように見てみた。
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新しい目標は、他店で購入されたブレスレットのメンテナンスもできる店になること。商売的には難しいことですが、それがちょっとでも「山を守る」ことになれば…