GUND-ARMとは何か①―身体拡張技術から読み解く

※シェルユニットとAIの関係について修正しました。
GUND-ARMとは何か②―身体拡張技術から読み解く
GUND-ARMとは何か③―身体拡張技術から読み解く

パーメット元ネタ水銀説に続き、またまた知識も素養もない素人が、ただひたすら仮説を述べるページです。間違い・勘違いがそこここにあるだろうと思われ、身体拡張技術などの正確な知識はこちらの投稿では得ることができませんので予めご了承ください。あくまで「機動戦士ガンダム 水星の魔女」という作品におけるGUND-ARMに関するオタクの妄想投稿になりますのでご了承ください。

また、ネタバレにもつながりますので、12話まで未視聴の方は、ページをお閉じください。

※最終話まで視聴したところ、当たっているところと、外れてしまったところと…特に①と②についてはそこそこ妥当なラインであったかなと思っております。ルブリスとエアリアルに関しては深読みしすぎた感があります。
シェルユニットについては、新しく気付いたことがありますので、もしよろしければ当方のTwitterアカウントで「シェルユニット」と検索してください。


1.はじめに


本ページをご覧いただくにあたり、先にこちらのページをご覧いただき、当方が考えているパーメットの特徴についてご一読いただければと思います。
水星の魔女におけるパーメットの元ネタは水銀ではないかという仮説

2.「水星の魔女」における「MS」と「GUND-ARM」の違いとは


「水星の魔女」の小説版には、用語集が掲載されています。そして、「MSというのは大型のロボットである」といった内容がこともなげに記載されています。(パイロットスーツとコクピットシートはアタッチメントにより物理的に接続される、との記載もあり、これも何かの伏線のような気もしますが今回は割愛します。)

一方で、GUNDについては、元素パーメットを利用した「身体機能拡張技術」で、GUND技術を軍事転用した技術がGUNDフォーマット、GUNDフォーマットを搭載したモビルスーツはGUND-ARMと呼ばれる、と記載されています。また、プロローグでもカルド博士を通じて、GUNDは身体拡張技術であるということが語られています。

そして、こちらにも記載があります。<解説>「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 株式会社ガンダム GUND技術による医療事業を目指す意味
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ca9648a884924b484e28e6dfbde6b0076892b64?page=2
↑の記事にある、岡本プロデューサーの発言にご注目ください。「身体拡張、意識の拡張というのが着想としてあります。」※「身体拡張」と「意識の拡張」とを2つの言葉に分けておられるところも、ポイントかと思います。

3.身体機能拡張技とは何か


というわけで、GUND-ARMは普通のMSとは異なり、「身体機能拡張技術」が使用されているということは、公式サイドから何度も丁寧に視聴者に伝えられているのです。

ただ、そもそも、「身体機能拡張技術」とはいったい何か、と疑問に思われている方も多いと思いますので、素人ながら、少しずつ理解した当方の認識を以下にご紹介いたします。(いくつか記載の誤りや理解不足等があると思いますが、ご了承ください)

(1)身体拡張技術の意味


身体拡張技術は、その名の通り、人間の能力を高める技術・システムのことです。(なお、カルド博士の言う「赤子が服をまとうように…」という文言も身体拡張技術に関連する研究者の方がよく用いる文言のようですhttps://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/367466.html

もしかすると、身体拡張の言葉の広い定義の中では、とありとあらゆる道具、ハサミや自動車や電子レンジやパソコンやスマートフォンなども含まれると考えてもいいのかもしれません。しかし、昨今使用されている身体拡張技術と呼ばれる技術は、人の脳と機械をつなぐ、「BMI(Brain Machine Interface)」というアイディアと強い関わりがあるようです。

(2)BMIとは何か?

BMIとは、脳波などを読み取りその命令でコンピューターを動かしたり、それとは逆に、コンピューターから神経に直接刺激を送ることで、感覚器を介さずに人に視覚や味覚等を与える技術や機器のこと。「Brain machine Interface(ブレイン・マシン・インタフェース)」の略称である。ブレイン・コンピューター・インタフェース(BCI)と呼ぶ場合もある。高齢者や障害者など、体が不自由な人のコミュニケーションデバイスとしての期待が高く、社会実装に向けた技術開発が進んでいる。

BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)/Beyond Health(日経BP)
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/keyword/19/00119/

皆さんがよくご存じの、イーロン・マスク氏が設立した「Neuralink Corporation」は、「BMIや身体拡張技術」の開発を行っているようです。つまり、人が考えただけでその通りにマシンが動いたり、キーボードを使わずに思ったことがそのまま入力できたりするなど、人の意志を直接機械に伝えられる技術、つまり人間の脳から機械に指令を出し動かす、といったようなことを実現するための技術を開発しているのです。

<再度同じページより引用>
BMIは大きく、外科手術によって頭蓋に電極を埋め込む侵襲式と、頭蓋骨の開頭を伴わない非侵襲式に分けられる。侵襲式BMIの代表企業とされるのが米ニューラリンクだ。
ニューラリンクは、米テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏が2016年に設立したスタートアップ。設立から数年で、脳活動を計測する小型埋め込み式デバイスを発表するなど、事業速度が速い。2021年4月、マスク氏は同社の最初の製品について、「麻痺のある人も自分の意思だけで、健常者の親指よりも早くスマホを使えるようにする」とツイートし、話題を呼んでいる。これまで動物実験を進めてきたが、2021年中のヒトによる臨床試験の可能性も示唆している。
一方、非侵襲型のプレーヤーとして何かと話題になるのが、米フェイスブック。2019年9月、BMIのスタートアップ、米コントロールラボを買収した同社が開発しているのは、リストバンド型のBMIデバイスだ。センサーで脳波を読み取り、念じるだけで文字入力が可能となる技術は、画面に触れずにSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を操作できるようにすることが狙いとされ、医療やリハビリを超えた分野での開発も進められている。

BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)/Beyond Health(日経BP)
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/keyword/19/00119/

ということは…すでに皆さんご理解いただけたと思いますが、GUND技術というのはインターフェース(接点、境界面、橋渡しなどの意味)として(電極やリストバンドの代わりに)元素パーメットを用いた(侵襲式・双方向インターフェース)身体機能拡張技術そのものなのです。

ちなみに、現実世界の身体拡張技術と水星の魔女におけるGUND技術の接続方法の違いは以下の通りです。

■現実世界
センサーの埋め込み(侵襲的)やリストバンドやヘッドギア(非侵襲的)を介して、片方向で人間の脳から一方的に情報を出力し、機械を動かす。(逆バターンもある?)
■水星の魔女(ヴァナディース・オックスアースのGUND)
情報を共有する性質のある元素、パーメットを用いて双方向※にリンクさせ、機械や機体を動かす。

現実世界では、人間と機械を双方向インターフェースで接続することは現時点では不可能と言われています。水星の魔女においても、パーメット(情報を共有する性質を持っているので、双方向インターフェースにカテゴライズされると思います)をインターフェースとしてリンクさせていますが、パーメットスコアが上がった場合にデータストームなどの問題が発生します。

GUND-ARMとは何か②―身体拡張技術から読み解く に続きます。

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